> 法人税の経済効果について
話が広すぎて何とも・・・。
元々の話からすれば、法人税は所得税です。
法人税法上、法人は単なる組織であって、その所得は株主等に帰属します。なので、本来であれば株主等に対して所得税を課す話になるわけです。しかしながら、法人内に留保される金額が存在する以上、納税の原資が株主等にはありません。また、複数の会社の株式を所有していると非常に煩雑になります。
したがって、法人の利益の時点で徴税しよう、というのが法人税です。
このため、例えば配当金が法人間で支払われた場合には、課税済み所得の移転であるため、一定の非課税枠(益金不算入規定)があります。
また、法人税の規定により減税(所得控除や税額控除)となるものがあります。例えば研究開発費の一部は、税額から引くことができます。また、雇用促進税制といって雇用者を増やすと減税できる制度があったりします。
こういった方法により、政府が望む方向に誘導することができる、という効果も存在します。
その他色々な場面で法人税は経済に対して影響があります。