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~してみる、~しておく、の表記について。
(1) 動詞に付く、「~してみる、~しておく」などの表現を書くときに、「~して見る」「~して置く」と漢字で書くことがありますが、これは誤りではないでしょうか。 実際に見たり置いたりするわけじゃないので。。 (2) 「~してみる」と言うのは、なぜ「見る」んじゃないのに、「みる」という言い方になったのでしょうか。try toの意味ですよね?偶然の一致とは思えません。不思議です。しかも、韓国語も全く同じ表現をするので、一層不思議です。 (3) 「この機会はよく壊れる」の「よく」を「良く」と書くのを「よく」見かけますが、これも「良い」という意味ではないので、漢字表記が誤りではないでしょうか。 以上、お分かりのところだけでも構いませんので、ご教示お願いいたします!
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(1) >実際に見たり置いたりするわけじゃないので。。 実際に見たり、置いたりすることからきているのですよ。 「動かしてみる」は「動かして、その後、(様子・結果などを)見る」 「天橋立にいってみる」は「天橋立に行って、天橋立(の実物)を見る」 「女もして見む」は「女であるわたしも日記を書いて、(観察・評価による結果を)見よう」 「平和国家ノ建設ヲ目途トシテ謙虚反省只管国民ノ教養ヲ深メ科学的思考力ヲ養ヒ平和愛好ノ念ヲ篤クシ智徳ノ一般水準ヲ昂メテ世界ノ進運ニ貢献スルモノタラシメソトシテ居ル」(新日本建設ノ教育方針(昭和20年9月15日)、文部省) 1950年くらいまで、日本人はこんな文を書いていました。漢字表記が基本だったのです。当然「シテ見ル」「シテ置ク」「シテ居る」が公文書にあってもおかしくありません。 しかし、現在、これらをわざわざ漢字で書くべき一般的・合理的は価値はないと思います。が、個人の思想・信条によって漢字で書かれたものを誤りとする根拠もありません。批判性のない趣味みたいなものだからです。 官製の指針や特定企業などの組織単位での取り決めによる限定的言語体系における「誤り」と、日本語の言語行為全体におけるそれとは別物なんですよ。 (2) ちなみに「試みる」はもともと「心見る」という意味です。 また、「試して見る」にしても上記(1)と同様、「試して」その後結果・様子を「見る」なのです。 (3) >これも「良い」という意味ではないので (1)(2)と同様に語源が同じだからでしょう。でも、漢字の「良」に引っ張られないでください。考える順番が逆なんです。「よい」が先で「良い」が後。 >漢字表記が誤りではないでしょうか (1)に同じ。 今、「(好く・良く・善く・能く)本を読む」などと書く合理的な理由はないと思いますが、書かれたものを誤りとする強い理由もないでしょう。「壊れる」というようなネガティブな物事についたとしても「よく」に「たびたび」「ひんぱんに」という意味がある以上、「よく本を読む」と同様です。
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No.1です。表現に間違いがありました訂正させていただきます。 「良い」とは次の意味があります。(誤) ↓ 「良く」とは次の意味があります。(正)
- kyouzaiya-k
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(1)ご指摘のような「みる」「おく」などのことを、補助用言(動詞の場合は、補助動詞という)といいます。「見る」「置く」という言葉の本来の意味が薄れ、ご指摘のように「試しに~する」「前もって~する」などの軽い意味を上の文節の動詞に添える働きをします。中学一年で学ぶ「補助語」にあたります。 形の上では、「動詞+接続助詞「て(で)」+~」という形になります。ほかに「いる」「いく」「くる」「しまう」「あげる」「もらう」「いただく」「くださる」など、基本的な動詞の多くが補助動詞になります。 ちなみに、「ない」「ほしい」「よい(いい)」などの形容詞も補助の働きをします。補助用言のうちの補助形容詞にあたります。これらは前に動詞と同じ「~て(で)」や、活用語の連用形がありますが、間に副助詞が挟まることもあります(飲んでない、美しくない、美しくはない、などのように)。 以上の補助用言は、語源は普通の動詞、形容詞ですから、漢字で書いても”絶対に間違い”とはいえません。 しかし、公用文では平仮名で書くことに決まっており、それを受けて新聞・テレビなどでも平仮名で書くのが普通です(テレビのテロップでは時折漢字を見かけますが、校正の不徹底が原因でしょう)。 学校教育でも、補助用言は平仮名で書く、ということになっています。 (2)専門家が論文にするようなテーマであり、素人である私が軽々に何かをいうことはできません。ただ、元の動詞の意味から補助動詞の意味が類推できないわけでもないようです。「見る」は、結果を現前したものとして確かめうることから、そのような状態をもたらすという意味で「試しに~する」の意味を表すというように。「置く」は現存を表すので、前もってその状態、様子をもたらして「おく」という意味を表すとも考えられます。このように、大きめの辞典や文法辞典を手がかりに考えてみるのも楽しいと思います。ただ、補助用言の各語の意味の変遷を網羅的、通時的に説明した基本図書は、残念ながら知りません。 (3)ご指摘の「よく」は、頻度の高さを表す副詞です。語源はもちろん「よい」という形容詞の連用形です。「すごく」「ひどく」なども、同じようにしてできた副詞ですね。程度の副詞に分類されます。 このようなものも、漢字表記が”絶対に間違い”とはいえませんが、公用文、マスコミ、学校教育では、平仮名で書くのが基準となっています。
お礼
ご丁寧な御回答、感謝いたします。 補助用言の語源は、やはり普通の動詞、形容詞なんですね。 確かに、語源が漢字であれば、意味が薄れたと言っても漢字で書くことが必ずしも誤り、と言うことにはなりませんね。 (2)については、ちょっとテーマが深すぎたかな、と質問してから反省しました。 私の貧弱な頭では、「置く」と言うと、何かをテーブルの上なんかに「置く」と言うイメージがあります(動作として)。 これが「宿題を夕食までにやっておく」の「おく」へと結びつきません。。 不思議な感覚です。 参考になりました。 ありがとうございました!
〉(3) 「この機会はよく壊れる」の「よく」を「良く」と書くのを「よく」見かけますが、これも「良い」という意味ではないので、漢字表記が誤りではないでしょうか。 「この機会はよく壊れる」と言う表現がわかりません 「この機会をよく逸する」ならわかりますが それとも「機会」が「機械」なのか? 言葉遣いの質問なのではっきりさせたほうが良いと思います。 ご質問のこれも「良い」と言う意味なのではとありますが「いい」と解釈されているのでしょうか、 「良い」とは次の意味があります。 *十分に。念を入れて。手落ちなく。ていねいに。 *非常に。大変に。 *たびたび。しばしば。 *困難なことをしたものだという気持ちを表す。 そのおこないをほめるとき使う。けなげにも。よくぞ。 逆説的に、そのおこないを非難する意味で使う。ぬけぬけと。ずうずうしくも。あきれたことに。 *うれしい、ありがたいという気持ちを表す。 *事にあたって能力を立派に発揮するさまを表す。じょうずに。みごとに。 よって、(3)の良く壊れるの表現はたびたび、しばしばの意味と取れますので間違いではありません。
お礼
御回答感謝します。 「機会」→「機械」でした。。 訂正してお詫びします。 「良い」に「たびたび、しばしば」と言う意味があるのは恥ずかしながら初めて知りました。 参考になりました、ありがとうございました。
お礼
御回答感謝いたします。 大変詳しいご説明で、「良く」分かりました! >実際に見たり、置いたりすることからきているのですよ。 ふむふむ、、 何度となく頭の中でイメージしていたら、そんな感じに思えてきました。 良い、に関するご説明も、本当に理解できました! 大変参考になりました。 貴重なお時間をご回答に費やしていただき、どうもありがとうございました!