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微分方程式の演算子法
dy/dx=Dy,d^2y/dx^2=D^2y Dを演算子とします。 (2D^2+2D+3)y=x^2+2x 解:exp^(-1/2x){Asin(√5/2)x+Bcos(√5/2)x}+1/3x^2+2/9x-16/27 の特殊解の求め方がわかりません。 特性方程式が因数分解できない(複素数になる)と、 公式に当てはめられず解けなくなってしまいます。 どなたか教えてください。
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さらに簡単な方法を求めて、四度目の正直です。 「べき級数展開」という手法を利用します。 (2D^2 + 2D + 3)y = x^2 + 2x y = (x^2 +2x)/(2D^2 + 2D +3) --- (1) 1/(2D^2 + 2D + 3) --- (2) をDの二次まで展開します。 その前に式(2)を変形をして (2)= 1/ 3 / (1 + 2/3D + 2/3D^2) --- (2)' という形にします。 分母を1で始めるようにするのが「こつ」です。 (2)' = 1/3*(1 - 2/3 D + (4/9 - 2/3)D^2 + ......) 分母のDの計算が分子のDの計算に変形できました。 「べき級数展開」です。 何故こうなるのかは、1を(1 + 2/3D + 2/3D^2)で割り算をして みてください。下が計算の様子です。数字の割り算と似ています。 。。。。。。。。。1-2/3D+.... 。。。。。。。。。__________________ 1+2/3D + 2/3D^2 | 1 。。。。。。。。。1+2/3D+2/3D^2 。。。。。。。。。----------------- 。。。。。。。。。。-2/3D-2/3D^2 。。。。。。。。。。-2/3D-(2/3)^2D^2-(2/3)^2D^3 。。。。。。。。。------------------------ 。。。。。。。。。。。。。(4/9-2/3)D^2....以下略 結局(1)式は y = 1/3 (1 - 2/3D + (4/9 - 2/3)D^2)(x^2 + 2x) となります。 y = 1/3 (1 - 2/3 D - 2/9 D^2)(x^2 + 2x) これは普通にxの次数毎に微分計算をしていき y = 1/3{(x^2 - 4/3x -4/9) + (2x-4/3)} =1/3 (x^2 +2/3x -16/9) = 1/3 x^2 +2/9x - 16/27 比較的スムーズにでました。これでぐっすり眠れそうです。
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演算子法での解き方を考えてみました。 式は (x^2 + 2x)/ 2 / (D-k) / (D-m) = y ---- (1) とおけます。 ここで 2 * (D-k) * (D-m) = 2D^2 + 2D + 3 です。 解の公式より k = -1/2 + √5i/2, m = -1/2 - √5i/2 ですが、これは最後の方で使います。 解く際に 1/(D-k)x^2 = -1/k^3 (k^2 x^2 + 2kx + 2) --- (2) 1/(D-k)x = -1/k^2 (kx + 1) --- (3) 1/(D-k)1 = -1/k --- (4) を今後の計算で使います。 (上の式は 1/(D-a) x = -1/a (1 + D/a + (D/a)^2 + .....)x と用いて 計算できます。Dは右側のxの次数に応じて、切り捨てます。) (1)の式に関して、まず(D-k)について解きましょう。 (x^2 + 2x)/ 2 / (D-k) / (D-m) = y ---- (1) 簡単のため (x^2 + 2x) / (D-k) * L = y --- (1)' とします。 (ここで L= 1/ 2 /(D-m) ) (2)式と(3)式を用いて(1)'式は ( - 1/k^3 (k^2x^2 + 2kx + 2) - 2* 1/k^2 (kx + 1) )*L となります。 xの次数別の整理して ( -(1/k)x^2 +(-2/k^2 -2/k)x +(-2/k^3 -2/k^2) )*L となります。 分かり難いため上式を (A x^2 + B x + C) * L とします。 A = -1/k B = (-2/k^2 -2/k) C = (-2/k^3 -2/k^2)です。 (A x^2 + B x + C) * LのLを元の式(L=1/2/(D-m))に戻します。 =(A x^2 + Bx + C)/ 2 / (D-m) ここで、D-mについて(2)式,(3)式,(4)式を使って計算します。 = -A/(2m^3)(m^2x^2 + 2mx + 2) -B/(2m^2)(mx+1) -C/2m --- (5) ここで(5)式をxの次数別で見て行きます。 ---------------------- x^2の部分は -A / (2m) となりますが、A=-1/kだったので = 1/2 (-1/m)(-1/k) --- (6) となります。 ようやくここでm,kの値を使います。 m*k = (-1/2 + √5i/2)(-1/2 - √5i/2) = 1/4 + 5/4 = 3/2 で (6) = 1 / 2 / (3/2) = 1/3 となります。 ---------------------- (5)式においてxの係数は -A/(m^2) - B/(2m) =-1/(2 m^2)* (2Ax + Bm) A,Bを代入して =-1/(2m^2)*(2 (-1/k) + (-2/k^2 - 2/k)m) =1/(m^2 k^2) (k + m + mk) --- (7) ここで k+m = (虚数が消えて) -2/2 = -1 m*k = 3/2 (7) = 1/( (3/2)^2 ) * (-1 + 3/2) = 4/9 * (1/2) = 2/9 --------------------- x^0の項も同様に計算すれば特解がでてきます。 長くなってしまいましたが。 もっと簡単な方法があればいいですが。
No.1の続きです (1)の右辺が x^2 + 2x となるため特解は y1 = cx^2 + dx + eと与えられます。 これを微分しましょう。 D y1 = 2cx + d D^2 y1 = 2c ------- y1, D y1, D^2 y1を(1)式の左辺に代入します。 2*2c + 2*(2cx + d) + 3*(cx^2 + dx + e) = x^2 + 2x 整理して 3cx^2 + (4c + 3d)x + (4c + 2d + 3e) = x^2 + 2x 左辺と右辺の次数を比較して 3c = 1 4c + 3d = 2 4c + 2d + 3e = 0 の式ができます。 これを解くと c = 1/3 d = 2/9 e = -16/27 が得られます。 すなわち、特解は 1/3 x^2 + 2/9 x + -16/27で与えられます。 No.1の解とあわせて y = e^{-1/2 x} (Acos(√5/2)x + Bsin(√5/2)x) + 1/3 x^2 + 2/9 x + -16/27 となります。cos,sinの記載が逆ですが、A,Bを入れ換えれば いいでしょうか。 もっとスマートな解き方があるのかもしれませんが、現状分かる 方法はこういった感じです。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 そのような方法もあるのですね。 早速やってみます。 丁寧な回答なのに大変申し訳ないのですが、 演算子法を使った解き方も知りたいと思い、質問しました。
途中までですが、 (2D^2 + 2D + 3)y = x^2 + 2x --- (1) に関して、右辺を0として考えます。 (2D^2 + 2D + 3)y = 0 ここで解の公式を用いると D = -1/2 +- √5*i/2 この場合の解は D= a +- b iとして考えた場合 y = e^{ax} (Acos(bx) + Bsin(bx))として与えられます。 実際にa(=1/2)とb(=√5/2)を与えると y = e^{-1/2 x} (Acos(√5/2)x + Bsin(√5/2)x) となります。 参照 :: http://www.tsuyama-ct.ac.jp/matsuda/d-eq/bi2.pdf --------- この後ですが、(1)式がx^2 + 2xで与えられるため 特解は c x^2 + d x + e で与えられます。 この後の計算は、ちょっとわかってから書きます。(私自身 勉強中のため...)
お礼
遅くまでお疲れ様です。 丁寧な回答ありがとうございました。 とても見やすくわかりやすい回答ですね。 私はどうも、[べき級数展開]の部分でつまづいていたようです。 丁寧な回答でよくわかりました。 ありがとうございました。