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古文 「難かなり」
古文の、「難かなり」という言葉があります。これは、「難かるなり」の撥音便化だと習いましたが、形容動詞との区別がつきません。 判別の方法を教えて頂けませんか?
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やや曖昧な回答になるのをお許しください。 もしかすると回答者様は形容動詞「珍らかなり」と混同されているのでは,と思います。これはとても紛らわしいと思いますが,これは例外的です。 ちなみに他に「~か」+「なり」となっている形容動詞としては「愚かなり」「疎かなり」「際(きは)やかなり」「細やかなり」「静かなり」「健(すく)やかなり」「遥かなり」「朗らかなり」「仄(ほの)かなり」などが挙げられます。こうして並べてみるとお分かりいただけるかと思いますが,いずれも語幹を切り離しても(名詞的に)意味が取れると思います。一応,前述の「珍らかなり」も「珍らか」で意味は取れます。 ところで「難か」は,このままでは意味が取れません。で,「難し」という形容詞から考えて・・・。以下は#1さんと同じです。 いかがでしょう?
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- shiremono
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「かたかなり」 とか 「むつかなり」 とかいうまぎらわしい形容動詞は、存在しないとおもいます。 「かたげなり」、 「むつかしげなり」 などとは明らかにことなるので、区別はつくのではありませんか。 伝聞・推定の助動詞 「なり」 には、形容詞型活用語のカリ活用の撥音便形がつき、その撥音便は表記されないことが多い、ということを知っていれば、 「かたし」+「なり」 に思いあたるとおもいます。 「難かなり」 の出典や例文を紹介していただけると、たいへんうれしく存じます。
お礼
ありがとうございます。なんとなく、なりがつくものは形容動詞だと思ってしまうくせがついていまして…でもどう二つの違いを説明したらいいものか、わからなかったので…。大変助かりました。ありがとうございました。
補足
出典は、更級日記の聖などすら、前の世のこと夢に見るは、いと難かなるを~です。 ここでは「かたかなる」だそうです。
- kitasan2
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難し(かたし)という形容詞(ク活用)の連体形「難かる」に伝聞・推定の助動詞又は断定の助動詞「なり」のついた「難かるなり」の撥音便「難かんなり」の「ん」の表記のない形ですね。 「難し」という形容詞はあるが、「難かなり」という形容動詞は無いとしか言えませんね。 「難し」という形容詞を知っていれば、「形容動詞ではないな」と思えるのではないでしょうか。また、「なり」の上に撥音便が生じやすいということも知っていると判断できるかもしれません。
補足
ご回答ありがとうございます。なるほど…。形容詞+なり のような形になっている時は、ほとんどが「なり」のついた形容詞の撥音便化したものと見ていいのでしょうか?つまり、形容詞+なり のかたちをした形容動詞というのは、ほとんどないのでしょうか?
お礼
いえいえ、あまり古文には詳しくないので混同はしていないのですが、どう判別していいものかわからなくなってしまいまして、なるほど…そういう風に見分けることができるんですね。助かりました!ありがとうございました。