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神経細胞
感覚神経や運動神経は神経細胞がつながってできているものですか?
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こんにちは。 「感覚神経」や「運動神経」は、脳(中枢神経系)に対し、身体全域に張り巡らされた「抹消神経系」ですから、別な細胞や目的の臓器に信号を送るための「軸策」というものがたいへん長く伸びています。例えば、足の指を動かすための運動神経でしたら大脳皮質「運動野」から足の先まで届いているわけですから、その距離は2m近くになりますよね。 ですが、この神経は一本で繋がっているのではなく、我々の身体を動かすための「運動神経」といいますのは、その全てが一旦「脊髄」で中継されており、「大脳皮質・運動野から脊髄まで」と、「脊髄からそれぞれの筋肉まで」の、大雑把に二本に分かれています。二本ということは、大脳皮質から脊髄まで軸策が伸びているものと、脊髄から筋肉まで信号を伝達するためのもので、神経細胞は最低でも二つに分かれているということです。そして、軸策を長く伸ばしているのはこの二つですが、脊髄の中にはその信号を中継するための「介在細胞」というものが、また一つないし二つあります。 このように、抹消神経といいますのは長くでも一本ではなく、複数の神経細胞によって構成されており、それぞれは「シナプス接合」によって繋がっています。 「シナプス」といいますのは、細胞同士が信号を受け渡しするための接続部であり、信号を送る軸策の末端に当たる「前シナプス」と、それを受け取る細胞側の「後シナプス」が狭い隙間(シナプス隙)を作って向かい合っています。 細胞内の神経信号といいますのは、「神経インパルス」という「電位信号」によって軸策を一定方向に伝わります。そして、神経インパルスが軸策の末端に到達しますと、「前シナプス」からは「神経伝達物質」と呼ばれる化学物質が放出されます。信号を受け取る細胞側の「後シナプス」がシナプス隙に放出された神経伝達物質を受容しますと、今度はその細胞に「神経インパルス」が発生し、神経信号はその細胞の軸策を伝って更に次の細胞へと向かいます。 このように、神経信号がインパルスによって軸策を伝わることを「細胞内伝達」といい、シナプス接合での化学物質のやり取りによる細胞同士の信号の受け渡しを「細胞間伝達」といいます。抹消神経では、この「細胞内伝達」を行う「軸策」が長く伸びており、脊髄内の神経細胞や身体末端の標的器官とシナプス接合しているわけですね。 大脳皮質「運動野」から運動命令を発信する神経細胞の軸策は、一旦束になって真っ直ぐ脊髄へ下向します。この軸策の束を「皮質脊髄路」といいます。これらの軸策は脊髄路を下降しなら分岐し、脊髄内の「介在細胞(中継細胞)」を介して「前角運動性神経細胞」とシナプス接合します。身体各部の筋肉へは、この脊髄内の運動性神経細胞から軸策が伸びているわけですね。 脊髄というのは我々の身体を縦に貫いており、両手・両足を受け持つ部分には特にたくさんの神経細胞が集まっています。そして、この経路を総称して「運動神経系」といい、抹消神経系では中枢から身体末端へ向かう「下向路(遠心性神経)」となります。 これに対しまして、感覚神経系は末端から中枢へ向かう「上向路(求心性神経)」であります。目や耳など「感覚受容器」というものがひとつの細胞、あるいは臓器として独立しているものがあり、その連絡路は均一ではありませんが、触覚や痛覚といった主に我々の身体の「表在感覚」や「深部感覚」などは、各感覚器官の細胞から伸びた軸策が一旦脊髄に集まり、それが束になって大脳皮質「感覚野」に上向します。運動神経系とは全く逆さまの経路となりますが、「末端から脊髄まで」と「脊髄から大脳・感覚野まで」、軸策を長く伸ばしたものが二本、やはり脊髄内の「中継細胞」を介して接続されているということになります。 また、視覚・聴覚・臭覚・味覚といったものは脊髄を通らず、それぞれに独自の経路を以って大脳「感覚野」に繋がっています。光や音、臭いなどを神経信号に変換する感覚受容器の細胞が独立しているため、大脳に上向する「一次感覚神経」に信号を受け渡すためのシナプス接合が一箇所以上、必ずあり、それ以降「二次細胞」「三次細胞」といった複数の神経細胞によって中継されてゆきます。
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- mym46
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次が参考になりませんか。 神経細胞はシナプスで機能的につながり神経回路を形作っています。 神経回路の働き http://www.nips.ac.jp/pamph/2002/shinkei/index.html
お礼
回答ありがとうございました 参考にしてみます
お礼
回答ありがとうございました