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「私のこと好き」の「こと」はどういう意味ですか?

よく「私のこと好き?」とか「私のことをぶった」とかって聞きますが、どうしてわざわざ「こと」をつけるんですか? この「こと」はどういう意味と文法の働きを持っていますか。 「こと」をつけなくても大丈夫ですか。 教えてください。

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  • luune21
  • ベストアンサー率45% (747/1633)
回答No.3

日本文化の根幹に触れるとても鋭いご質問です。 日本語では、もとんどの名詞は「もの(物・者)」か「こと(事・言)」に置き換えることができます。逆にいうと日本人の思考するすべての対象は「ものごと(物事)」ということになります。 つまり、「~こと」をつけないと、その事物は「もの」になってしまうのです。  《例文1》朝からラーメンのことが頭からはなれない  《例文2》朝からラーメンが頭からはなれない 例文1は、朝からラーメンのことを思い続けていて片時も忘れることができない、という意味です。彼の昼ごはんはきっとラーメンになるでしょう。 しかし、例文2は、ラーメンという物体が頭に(物理的に)付着して離れないことを意味します。ちょっと滑稽で超現実的ですが、こんな表現も可能だとは思います。 つまり、日本語では、事物を表すときに、【その存在が想定されうるもの】であれば「もの」であり、そうでなければ「こと」ということになるのです。これは「もの-のけ」とか「こと-ば」という接頭辞になっても通用します。「ラーメンへの思い」は、その存在を想定できませんからね。 「私のことを好きですか」は「わたし」の精神や行動(おそらく性的な訴求効果なども含む)といった形にないもののことを言っているのです。 これを「わたしを好きですか」といってしまうと、「もの」としての物理的な身体はもちろんのこと「私のすべて」に対する評価をたずねることになります。 もしこの返事が「おまえのことは好きじゃない」であれば、仕事仲間や友達としてだけならつきあえる、ということはあります。しかし「おまえは好きじゃない」といわれれば、それは「殺してやりたい」といってもいいほど「好きじゃない」ということになります。 日常生活では、そこまで好きかどうかをたずねたいとは思わないでしょう。 「私のことぶった」の場合は、普通ぶつのは「もの」でしょうから、少しおかしく感じます。ただ、ふたれた方は「もの」以上の「こと」をぶたれたのだと感じたのかもしれません。 「こと」「もの」は、日本文化としてとても重要な単語です。古語まで調べるとかなりおもしろいと思いますよ。きっと最後は「ことだま信仰」にたどりつくことになるでしょう。

chiu92
質問者

お礼

詳しいご回答をありがとうございました。 これは体で感触できる「もの」と、思想や思考を表す「こと」に、その違いが見られますよね。本当に目からうろこが落ちました。

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その他の回答 (2)

noname#215107
noname#215107
回答No.2

比較的新しい言い方だと思います。No.1の回答にあるURLのような解説は、10年前の辞書には載っていませんでした。 しかし、本来「私のこと」とは、「私に関すること」であって、 とりわけ、「私のことをぶった」という表現は現在でも間違いだと言わざるを得ません。 しかし日本語は日々変化していくものですから、将来「パソコンのことが壊れた」とか「クギのことを金づちで叩いた」などという表現が正しい用法になっていくのかもしれません(冗談ですが)。

chiu92
質問者

お礼

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  • t-yamada_2
  • ベストアンサー率40% (587/1460)
回答No.1

【こと】:形式名詞。上に修飾語を伴ってどんな事柄であるかが限定される。      ある人物が動作・心情の"対象"であることを示す。 だそうです。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%B3%A4%C8&kind=jn&mode=0&base=1&row=8

chiu92
質問者

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