初期量子論
初期量子論の固体の比熱あたりの話を自分なりにまとめてみました.
これでいいんじゃないだろうか,とかここは間違っているぞ,ということ,また捕捉などを教えていただけると幸いです.
エネルギー等分配の法則(これは統計力学のBoltzmannの原理から導かれる.)を用いて比熱を求めると比熱は定数となる.たとえば単原子分子は3R/2,二原子分子は5R/2となる.ここで係数の3と5は系を構成する粒子の自由度になっている.エネルギー等分配の原理によってもとまる比熱は温度が300Kを超えるようなときには実験値とよく一致するが,低温では実験値とのずれが著しいものとなってしまう.また真空の比熱をエネルギー等分配の法則を用いて考えると自由度が∞となってしまうことから比熱は∞となってしまう.この問題を解決したのがPlanckの量子仮説である.