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場の古典論
P2の3行目にある、 “この速度によってきまるのは、~すぎないからである。” というところで、この理由がなぜ相互作用の伝播速度が最大となるのでしょうか??? ご親切な方、どうかお力をお貸しください…
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- g-space
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引用文のもっと前から引用すると、 ----------------- しかしながら、自然には瞬間的な相互作用が存在していないことが経験的に示されている。したがって、相互作用の瞬時の伝播という前提から出発する力学は、それ自身のなかに、ある不正確さを含むことになる。実際には、相互作用している物体の1つに・・・ ----------------- とあり、後ろは、 ----------------- ・・・にすぎないからである。相互作用の伝播速度に最大値があることは同時に、この最大値より大きな速度をもつ物体の運動が自然のなかに存在しえないことを意味していることは明らかである。なぜなら、もしそういう運動が起こりうるとすれば、その運動を利用して、相互作用の可能な最大伝播速度をこえる速さで伝わる相互作用を実現できるからである。 ----------------- と続きます。さらにこの後、相互作用の[最大の←回答者注、以下同じ]伝播速度はすべての慣性基準系において同一でなければならないことが相対性原理によって要求され、したがって、相互作用の[最大の]伝播速度は普遍定数となることを述べています。 さて、質問者様が引用した部分には、「有限の時間が経過したのち」とありますが、この有限の時間はただ一つ定まるものではなく、様々な値を取り得るものです。このことは、私が引用した「後ろに続く部分」で暗黙のうちに述べられています。 ランダウ=リフシッツを読まれている方ですから、これ以上言う必要もないかと思います。この教科書は、"簡単な計算により"、"自明である"などと書かれている部分をフォローしようとすると大変なことでも知られていますが、この例のように、前後の文を関連づけて読まないと分かり辛いところも多々あります。 蛇足ですが、日本語訳でわかりにくいところは、ロシア語が読めればロシア語版を、そうでなければ英訳版をぜひ見てください。場の古典論に限らず、日本語訳で"おかしい""わかりにくい"と感じられる部分は、文章がおかしくなっていたり重要な脚注などが抜け落ちていたりします。
- isa-98
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月がその位置になったのが分かるのは、 (地球-月間)/光速=伝播にかかった時間(遅れ)です。 >2つの物体のあいだの距離をこの時間間隔でわると、“相互作用の伝播速度”が得られる 上式は光速と言う仮定(自明)で計算していますが、 下記の言うのは、 (地球-月間)/光速=伝播にかかった時間(遅れ) 光速(相互作用の伝播速度)=(地球-月間)/伝播にかかった時間 を指しています。 理由は、重力作用など、理想の慣性系座標ではないからです。 重力波(運動のエネルギーF)も情報も全て光速で伝達している。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E5%8A%9B%E6%B3%A2_(%E7%9B%B8%E5%AF%BE%E8%AB%96) これは単なるガリレオ座標です。 今の内に読み解く力を入手しておいた方が良いです。 つまり、太陽が消えたのが分かったと同時に重力も消えるのよん。 ^_^(さいだい速度なので。) >1つの物体に生ずる変化が他の物体に影響を現わしはじめるまでの時間間隔にすぎないからである。 に帰結します。
- spring135
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場の古典論は原文はロシア語で、翻訳にはいくつかのバージョンがあります。出版社、発行年月日、訳者を明らかにしてください。 前後を広く写して、手元に当該本がなくても、質問の趣旨がわかるようにするのが質問の常識です。
補足
東京図書からでている、原書第6版です。 相互作用している物体の1つになんらかの変化が生じたとき、その影響は、ある有限の時間が経過したのちでなければ、他の物体のうえに現れない。この時間間隔ののちにはじめて、はじめの変化によってひき起こされた過程が第2の物体に生じはじめるのである。2つの物体のあいだの距離をこの時間間隔でわると、“相互作用の伝播速度”が得られる。 この速度は、本来なら、相互作用の最大の伝播速度とよばれるべきであることに注意しよう。この速度によってきまるのは、1つの物体に生ずる変化が他の物体に影響を現わしはじめるまでの時間間隔にすぎないからである。 という部分です。以後気をつけます…