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クロマトグラフィーの結果の解釈
クロマトグラフィーがうまくいった、いかなかったということはどのように判断するのでしょうか?TLCで確認してみて、精製前より精製後の方がスポットが減れば精製は成功したといえるのでしょうか?また、例えば抗酸化活性をDPPHを用いて測るとして、50%を消去する濃度が1mg/mlから0.1mg/mlにあがったとすれば、精製は成功したといえるのでしょうか?
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やる前よりもきれいになっているのは確かですけど、まだ混じってるんですよね?>スポットが減った やはりスポット1点になることが望ましいですね。 スポット複数出てきたら「やっちまった・・・」と思います。 その後、別の精製法できれいにできるならいいですが(再結晶とかGPCとか)、カラムしか手が無いのならここで1点まで持っていかないと。 本当にきれいになったかどうかは、フラクションを濃縮して、分析してみるまでは分かりませんね。 微量のゴミが実はいて、TLCだと見えていなかったかもしれませんし。 どうにもしょうがないのなら、収率を犠牲にして純度を上げざるを得ません。 フラクションをさらに細かく切り分けて、きれいなとこだけ取り出すとか。
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- tomoyaok
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成功ですが、完全ではありません。 というより、化合物の同定をするなら、全然ダメです。 その状態ではMS(GC-MSならいいかもしれませんが)もNMRも満足する結果は得られないでしょう No1さんの通り、UV吸収(かな?)がないものはTLCで見えませんし TLCでかきとりをやってみてはいかがでしょうか。 2回別溶媒で分取プレートを書き取れば満足する結果が得られるかもしれません。
純度が上がっていなければ「失敗した」と言えることは確かでしょう。 ただし、どの程度純度が上がるのを「成功」と呼ぶかについては、どの程度の純度を必要とするかによりますので、明確な判断はできませんね。ご質問の例で、「0.1mg/ml」で満足できるのなら成功でしょうし、それでは満足できないということであれば成功とは言えないでしょう。 なお、TLCのスポットの数は必ずしも重要ではないと思います。つまり、多くの場合、重要なのは目的物の「量的な割合」であり、不純物の「種類」の少なさではないはずです。不純物が1種類でその量が10%の場合と、不純物が10種類でその量の合計が1%のものがあれば、後者の方が高純度ですよね? 残念ながら、通常のTLCでは、そうした不純物の量を「定量的に」知ることはできませんので、その物質に適した分析方法で純度を決定する必要があります。