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おかしく感じる言葉使い
最近、料理番組やマジック番組で、おかしいと感じる日本語を耳にします。それは、「~してあげる」という文です。 「パン粉をつけてあげる」は「パン粉をつける」で十分だと思いますし、「カードをなでてあげる」は「カードをなでる」でいいと思うのですが、子供達は、現代の言葉なので何もおかしくないと言っております。 できれば専門の方のご意見を伺いたいのですが、回答をいただけますでしょうか。
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「あげる」は、本来「やる」の謙譲語です。 よって、次のように自分方の動作や物事につけて、相手方を敬うのに使います。これは「差し上げる」に通じる用法です。 例「客にお茶菓子をあげる。」「先生を案内してあげる。」 しかし最近では、上記の謙譲語としての用法が廃れ、専ら丁寧語(美化語)として用いられるようになりました。 例「犬にえさをあげる。」「君を助けてあげるよ。」 「やる」という語感が嫌われ、「あげる」という耳触りがしない丁寧な言い方へシフトされた、と考えられます。これは「食べる」という謙譲語が「食う」という普通の言い方に取って代わり、最後には丁寧語(美化語)ですらなくなって、普通の言い方になったのと同様の変化です。 以上から、ご指摘の「あげる」が、他の誰かに変わって「やってやる」の意味を丁寧に言ったものなら、単なる美化語として許容できなくもありません。 しかし、「~してやる」という必要が全くない文脈で、「~する」の代わりに「~あげる」を使うのは、確かに変な言い方です。
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「パン粉をつけてあげる」や、「カードをなでてあげる」というのは、 パンやカードを擬人化した表現ではないでしょうか? パンやカードに○○してあげてますよ、というように言うことで、ちょっと柔らかな表現になります。 こういう表現は、大人が幼児に話す時によく使います。 「ワンちゃんをなでなでしてあげようね。」 「本をもとの場所にもどしてあげようね。」等々。 要は、テレビ番組などで知らずに使って、知らないうちに視聴者を小バカにしているわけですが、ただ、ほとんどの視聴者も気づかないのでこの表現が成立しているわけです。 (あなたや私も含め)言葉に敏感な人は、ちょっとおかしいな、と思う のでしょうが、こういう表現が繰り返され定着していくと、これが普通の表現ということになっていくのでしょうね。 ちょっと悲しい気もしますが、これが言語の宿命かもしれませんね(^^)
>パン粉をつけてあげる 「パン粉をつける」だけでは意味をなさないので「パン粉をつけ揚げる」といっているのでは。 「撫でて上げる」も言葉として問題ないと思います。
補足
TV番組の数人のプロの料理人が言っているのですが、その後、「油で揚げてあげる」と言っているので、「卵をつけてあげる、パン粉をつけてあげる」であって、「パン粉をつけ揚げる」ではないのです。