普通に検索したり、手元にある資料では、よくわかることが書いていないので、それならということで、確実な証拠も資料もないまま、大胆な仮説を立ててみました。
以下その仮説ですが、物言いが「~と思います」「~です」となっている部分がありますが、この仮説を立てるなら、という設定のものでのお話ですので・・・・あまり正面から一般論をぶつけてこないでくださいね・・・・
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「新世界より」は、第2楽章のみ、変ニ長調(部分的に嬰ハ=変ニ短調)で、それ以外の楽章はホ短調が大部分を占めています。
ドヴォルザークは、第1楽章をホ短調の主和音で締めた後、
第2楽章を見かけは「ホ長調」の主和音で始めてすぐコードが変わっていき
主題がはじまる前に、変ニ長調に落ち着いています。
ドヴォルザークは、この主旋律(ロングフェローという詩人の「ハイアワサの歌」というインディアンの英雄叙事詩に影響を受けたらしいです)を管楽器に歌わせたかったと思います。調と音域からすると、オーボエかクラリネットが演奏できる音域ですが、クラリネットは、espressivoに歌わせるよりdolce,echoで担当させたほうがしっくりくると考え、オーボエに任せることにした、というのが仮説です。
イングリッシュホルンは、作曲者が書いた楽器一覧に入っていなくて
オーボエの譜表に書いてあるそうです。
もともと本人も貧困で育ち、オーケストラ編成でもあまり贅沢な編成をさせてきていません。
オーボエでは、D♭は低すぎるという意見もありそうですし、普通なら私もそう思いますが、この仮説を上げた手前、今だけは、「第4楽章でオーボエにそれより低いH音をメロディで吹かせている」ことを根拠に「オーボエでは無理」説を否定してみます。
第2楽章99小節目までオーボエが2本とも音符があり、次の100小節目でイングリッシュホルンがあることから考えても、当初はオーボエに吹かせるつもりであったのではないかな、と思います。
そして、やっぱりこの部分だけは
イングリッシュホルンが使えるならそうしたほうがいいかも、と思って楽譜に書くときにはイングリッシュホルンにした、という仮説でした。
こうなると、第8番でたった3小節のためにイングリッシュホルン使った経緯も知りたいですね。
お礼
再度にわたるご回答有難うございました。