線形写像は基を指定しないと行列で表現されません。
特に断わりがない時はR^n の基として
{e_1,e_2,...,e_n}
e_k=(0,0,..,,0,1,0,...,0) ←1がk番目
を使用している場合が多いです。
指定された基P,Qに対して線形写像fを表す行列を
「基P,Qに対するfの表現行列」
と呼びます。
今の場合、問題で指定されてる基を使ったfの表現行列を
求めることが要求されている訳です。
で、どうするかというと、
まずa,b,cと(2,-1),(3,4),(3,-3)を
指定された基Pと基Qの線形結合で表す事
から始めます。
u_1=(1,-1,0), u_2=(2,4,2), u_3=(0,1,-1)
v_1=(1,1), v_2=(-1,1)
とすると
a= l_1 u_1 + l_2 u_2 + l_2 u_3
b= m_1 u_1 + m_2 u_2 + m_3 u_3
c= n_1 u_1 + n_2 u_2 + n_3 u_3
(2,-1)= (3/2) v_1 + (1/2) v_1
(3,4)= 4 v_1 + v_2
(3,-3)= -3 v_2
(l_j, m_j, n_j は自分で計算して下さい。三連立一次方程式です。)
で線形性から
f(a)= l_1 f(u_1) + l_2 f(u_2) + l_3 f(u_3)
= (3/2)*v_1 + (1/2)*v_2
f(b)= m_1 f(u_1) + m_2 f(u_2) + m_3 f(u_3)
= 4 v_1 + v_2
f(c)= n_1 f(u_1) + n_2 f(u_2) + n_3 f(u_3)
= -3 v_2
この三つの式をf(u_i)を変数、v_jを文字とした
三連立一次方程式と思って、
各f(u_i)をv_jの式として表します。
そうすると最終的に
f(u_1) = p_1 v_1 + p_2 v_2
f(u_2) = q_1 v_1 + q_2 v_2
f(u_3) = r_1 v_1 + r_2 v_2
となるp,q,rが分ります。
これをならべた2*3行列
p_1 q_1 r_1
p_2 q_2 r_2
が基P,Qに対するfの表現行列です。
途中の計算は複雑ではありませんが、
けっこう面倒です。
お礼
ありがとうございました。 おかげで解くことができました。 ちゃんと理解できてなかったのでもう一回勉強します。