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日本に初めての推理小説
ずばり日本に初めて推理小説がやってきたのはいつのことで、何の作品がですか??宜しくお願いします。
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推理小説の嚆矢は、一般的にはE・A・ポーの 「モルグ街の殺人」 (1841年 天保12) とされるようですね。当時の日本でも外国語の読める人には原書を読む機会があったかもしれませんが、 そうした読書の事情はまったく知りません。「日本に初めて推理小説がやってきた」 のを、作品が翻訳されて一般に紹介されたとき、とするのであれば、検索の結果がでました。 クリステメイエル (Jan Bastiaan Christemeijer 1794-1872) というオランダ人による裁判記録 "Belangrijke Tafereelen uit de Geschiedenis der Lijfstra ffelijke Regtsplegling" (1821) 全12編のうち2編が、 「和蘭美政録」 のタイトルで、神田孝平によって翻訳されています(1861 文久元年)。これは写本で知人に読まれたり、成島柳北を介して原稿が将軍徳川家茂にわたされたりしています。そのうちの1篇が、明治になってから、はじめて西洋の翻訳小説を掲載した柳北の雑誌 「花月新誌」 で活字になりました (1877 明治10)。その 「楊牙兒 (ヨンゲル) ノ奇獄」 が、 「日本の推理小説の始祖」 といわれるそうです。ただしこの作品自体は、厳密には推理小説とはいえないかもしれません。 http://homepage3.nifty.com/nada/page051.html http://www.cc.rim.or.jp/~yanai/navi3-1.html ちなみに、ポーの 「モルグ街の殺人」 の翻訳は、それから10年待たなくてはならなかったようです (「ルーモルグの人殺し」 饗庭篁村 訳 1887 明治20)。 http://homepage3.nifty.com/nada/page020.html
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- nakaizu
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推理小説という言葉を最初に用いたのは昭和21年に雄鶏社から出帆された推理小説叢書です。 以前から探偵小説という言葉はありましたが、新しく推理小説という言葉を作ったのです。ただし現在よりも意味が広く、人生の目的を推理しても、明日の天気を推理してもよかったのです。というわけで最初に推理小説と銘打った本は推理小説叢書で最初に発行された芥川龍之介の「春の夜」ということになります。 このように現在では推理小説と見なされない小説から始まった推理小説ですが、推理小説叢書で目立つのは江戸川乱歩や小栗虫太郎などで推理小説と言う言葉が探偵小説に似た意味に特化していく素地を孕んでいると思います。