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セレノシステインについて…
タンパク質合成において、セレノシステインはどのようにしてタンパク質に組み込まれるのでしょうか? 学校の授業の予習をする過程で疑問になりました。どなたか回答、よろしくお願いします。
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セレノシステインは通常は終止コドンとして働いているUAGがコードしています。古細菌の一部ではこれが終止コドンではなく普通のコドンとして働いてセレノシステインをDNA->mRNA->たんぱく質という順で組み込まれます。セレノシステインのtRNAも存在しています。 厄介なのはヒトを始めとする真核生物で、どのようにmRNAに翻訳されているのかが明らかになっていないところがかなりあります。なにせ終止コドンとセレノシステインのコドンの二つの働きをするため、その機構はかなり複雑なようです。いまのところ塩基配列を比較しただけではわからないようです。しかしセレノシステインを含むたんぱく質をコードする塩基配列はわかってきているので、それらがどのように制御されているのかを解明する研究が現在も行われています。
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- anthracene
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コメントですが、セレノシステインもセレノール(R-Se-H)の一種です。セレノールは非常に酸化されやすく、空気中の酸素によって容易に酸化されてジセレニド(R-Se-Se-R)となります。 このような不安定性も、セレノシステインの研究発展を妨げている要因の一つだと思います。 以上、有機化学屋からの意見です。
お礼
なるほど…。確かに、そーかもしれません。自分には全く思いつきませんでした(^^; 回答、本当にありがとうございます。
- anthracene
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追記しますが、Wikipediaに解説記事がありました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A4%E3%83%B3 セリンから合成されているようなので、形式的にはHSe^-またはHSeHのような反応剤があれば合成できることになります。生体内では何が実際の含Se求核剤か分からないようです。おそらく、ごく微量の必須元素なため、反応剤が現在でも特定できていないのではないでしょうか。
お礼
Wikipediaにも解説記事が載っていたんですね!?知らなかった…(--;) 未だに解明されていない部分があるとは…。どうりで、大学のテキストに詳しく記述されていないはずですね…(^^; 本当にありがとうございました。また、今後も質問の掲示をするかと思いますが、よろしくお願いします。
- anthracene
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システインの段階で、S->Seへなんらかの方法で置換されたものが存在しており、これが選択的に生合成経路へ導入されるのではないでしょうか? 生体内のSe源が何なのか分からないのではっきりとしたことが言えませんが、たんぱく質を形成してから内部で置換が起こるのは難しいように感じます。
お礼
なるほど…。未だに解明されていない部分があるんですね。 大学のテキストには、「セレノシステインは特殊な事例」というぐらいしか記述されていないもので…(><) 本当にありがとうございました。また、今後も質問を掲示することがあるかと思いますが、よろしくお願いします。