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「地球」という言葉
「地球」という言葉(漢字)が使われはじめたのは、いつごろなのか?ご存知の方がいらっしゃいましたら回答お願いします。
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私も以前調べたことがあります。日本では1549年にフランシスコザビエルが西洋の地理学を日本に持ち込んだときに「大地球体説」なる言葉が使われたそうです。 http://www.inh.co.jp/~yuichiro/100konnakoto.html ただし、それが「地球」という言葉の語源かというとそうでもないらしく、図書館の大きな辞書で調べてみると中国の古い暦法書に「地球」という言葉が使われているそうです。さらに上にご紹介したサイトにあるように中国では元の時代にイスラムから地球儀と同時に地球は丸いという概念が輸入されたとあります。つまり大地が「球」であるという概念を中国社会が受け入れたとき、この言葉(漢字)も使われ始めたと考えるのが自然ではないでしょうか。関連してこのサイトでもしばしば話題になっています。 http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=83350 http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=156189 http://www.okweb.ne.jp/kotaeru.php3?q=169347 古代エジプトではエラトステネスが地球は丸いということを前提に、その大きさを測量し、ある程度の成功を収めています。その後ヨーロッパではキリスト教が支配する自然観のなかで、天文学の発達も遅れてしまいました。中世のキリスト教は教条的にアリストテレスの自然観に強く影響を受け、宇宙の中心は地球であるとする宇宙観を採用していました。しかし私見ですが、大地が球形をしているという考え方は、どこかにあったのかもしれません。 一方、7世紀から15世紀末までインド西部からイベリア半島までの広大な地域にわたって強大な帝国を築いたサラセン帝国は、文化的にはギリシャやペルシャ、インド、ローマなどの文化を取り入れ、天文学や数学などにおいて当時のヨーロッパより進んだ文化を持っていたといわれています。古代エジプトの文化がローマに伝わり、その文明をこのイスラムの大帝国がひきつぎ、シルクロードを伝わって中国へ渡った、その中に「地球」という概念が含まれていたのではないでしょうか。 これも私見ですが、この言葉が伝わったのが13世紀以前だとするとヨーロッパの大航海時代の前の話で、ルートとしてはシルクロードが最も有力ということになり、そうなるとイスラムの諸文化の一つとして中国にもたらされたと想像しています。それをただ単純に音訳せず、内容を理解して言葉を作った偉い方が当時の中国にはいたということのようですね。
お礼
詳しい回答ありがとうございました。 一般的に地球は丸い(便宜上の「丸い」)と認知される以前から、「地球」という言葉が使われてはいたのですね。