簿記の勉強を始められたばかりとのことですが、日商簿記・全経簿記・税理士試験の簿記論を学習しても、驚くほどこの財務諸表の読み取りは軽視されています。
実務上、財務諸表を作成するまでが重要であって、読み取る能力は、経営者や投資家・債権者にとってこそ重要であるといったことなのでしょうか・・・
コンサルティングという言葉が出てきましたが、おっしゃるとおり、中小企業診断士試験の財務・会計の方がよっぽどこの事に対してアプローチしてあります。
もし、a4386kさんが、経営に深く関わらず、経理という業務をこなしていく事が、目的であれば、それほど財務諸表の読み取り能力は、必要ではないかもしれません。
しかし、私見ですが、この財務諸表の読み取りこそが、会計の醍醐味であり、これを意識して学習する簿記は、楽しさが数倍にもなるでしょうし、「自分なら財務諸表にこんな情報を求める」等と想像しながら学習すれば、理解はいっそう深まるでしょう。おまけで、日経新聞が手にとるようにわかりだします。
財務諸表(簿記という学問)を知ることは、株・債権・社会、しいては資本主義を知る事で、民法や商法・証券取引法・経済学・社会一般常識・時事問題・現代社会が抱える問題など、つながりは無限です。たとえば、少子高齢化が深刻な社会問題となっていますが、これがそのまま(原因は、これだけでは無いが)、会計に影響を与えて、退職給付会計なるものが導入され試験にも影響を与えています。
どちらにしても、新しいことを学ぶときは、楽しさを感じることが近道で、コンサルタントや経営者・投資家になった気分で簿記を学習すると、そこにはとっても身近で楽しい世界がひらけているとおもいます(おおげさ)。
簿記検定用の教材だけでは、この楽しさより先に、構造的な理屈を詰め込まれがちですが、市販の読みやすいビジネス書等(まんがでもあります)で、同時にこれらを、さっと学習してみてはいかがでしょう?
がんばってください。
補足
ありがとうございました。 簡単な経済に関する本を読み株や債権に関することに興味を持ちました。 経営に関わった見方をするとどんなことから取組んでいってみたらよいのでしょうか?分かりやすい本などがありましたら是非教えてください。