No.3のコメントについてです。
> これはx=0の場合があるからなのでしょうか。
その通りです。
>「f(x)は多項式である」という条件をつけるとx=0のとき
> f(x) = c(定数) というのと矛盾してx=0のときは不適となり
> 除外されると言うことですよね。
その通りです。
> 2∫(1→x){tf(t) dt} = x^2・f(x) - 12x^5 + bx^4 - cx^3 + d で
> f(x)がx=1で極大値20をもちx=2で極小値をもつように、定数b,c,dの値を求めよ
No.2のコメントは見逃してました。ごめんなさい。問題の式の両辺をそれぞれ
S(x) = 2∫(1→x){tf(t) dt}
U(x) = x^2・f(x) - 12x^5 + bx^4 - cx^3 + d
と書くことにしましょう。
f(x)が至る所微分可能であることを仮定すると、両辺をxで微分して整理し、
(x^2)f'(x) = (60x^2-4bx+3c)(x^2)
という微分方程式が得られます。f(x)は多項式に限らず、至る所微分可能であれば「x=0のときだけ特別」という訳には行かないから、
∀x(xf(x)=ax^2 + bx )⇔∀x(f(x)=ax+b)
は成り立ちますし、上記の微分方程式の両辺をx^2で割っても大丈夫。
f'(x) = 60x^2-4bx+3c
ゆえに
f(x) = 20x^3-2bx^2+3cx+C
を得ます。これをS,Uに代入してみると
S(x) = 8x^5-bx^4+2cx^3+Cx^2-(8-b+2c+C)
U(x) = 8x^5-bx^4+2cx^3+Cx^2 + d
となるので、
d = -(8-b+2c+C)
であり、題意を満たすようにb,c,dを決めることができます。
しかしf(x)が「x=gのときだけ特別(gは定数)」という関数だったらどうでしょうか。
ここで、f(g)が(有限であれば)幾らであろうと積分S(x)には全く影響を与えません。だからやっぱり
S(x) = 2∫(1→x){t(20t^3-2bt^2+3ct+C)dt}
= 8x^5-bx^4+2cx^3+Cx^2-(8-b+2c+C)
です。ゆえに、f(g)だけが飛び抜けた変な値ですと
S(g)≠U(g)
となります。しかし例外があります。もしg=0であれば、f(g)が(有限であれば)幾らであろうとU(0)=dなので、
S(0)=U(0)
が成り立ちます。
以上から、「f(0)だけは特別」という場合であっても、x=0を除外すれば良い。つまり
∀x(x≠0→f(x)=20x^3-2bx^2+3cx+C)
が成り立ち、「f(x)がx=1で極大値20をもちx=2で極小値をもつように、定数b,c,dの値を」定めることができます。その答はもちろん、「f(0)は特別じゃない」と考えて求めたものと一致します。(でも仮に、問題がたとえば「f(x)がx=0で極大値20をもちx=2で極小値をもつように、定数b,c,dの値を」というのだったら、「不定」が答になりますね。)
さて、f(x)がもっとずっとへんてこな関数だったらどうでしょう。
たとえば
f(x) = xが有理数のときはh(x)、無理数の時は20x^3-2bx^2+3cx+C
という関数です。これは至る所微分不能ですが、積分はできる。そして
S(x) = 8x^5-bx^4+2cx^3+Cx^2-(8-b+2c+C)
となります。
U(x) = x^2・f(x) - 12x^5 + bx^4 - cx^3 + d
がS(x)と( xが有理数でも無理数でも)一致するようなh(x)を見つけられるでしょうか。検討してみると、結局x=0の時を除いては
h(x) = 20x^3-2bx^2+3cx+C
でなくてはならないことが分かります。
以上のように、f(x)が多項式だと仮定する必要などありません。
お礼
>でも、f(x)が至る所微分可能、f'(x)が連続であるという条件がついていれば、x=0であっても f'(x) = (60x^2-4bx+3c) stomachmanさんこんにちは。な、なるほど、ようやく分かりました。「微分可能かどうか」という議論に触れたことがなかったので、そういうことはたいして気にしていなかったのですが、ここではそれがネックだったのですね。 単純なところに答えがあるのかなと思ってましたが、 結構深いところまで考えなくちゃならなかったんですね。 考えれば考えるほどいろいろな方向に広がっていくんですね。どうも長い間おつきあいしてくださってありがとうございました。