これだけでは、ちょっと、大雑把過ぎるような気がします。「音栓」というのは、ストップの選択=レジストレーション(ストップの組み合わせかた)のことでしょう。この文章では二つの意味にも取れます。一つは、そのオルガン自体の持っている(オルガンの大きさ、ストップ数)のストップやペダルの効果を生かした曲の演奏、という意味と、作曲された曲自体が、オルガンのそれらを生かしているという意味です。前後の文脈で意味が変わってくると思うので、できれば、前後がわかるといいですね。ちなみに、前者の意味では「このオルガンの規模で演奏できるバッハの曲を選んでいる」というようなことですし、後者の意味ではサンサーンスの交響曲オルガン付をさしていっている、という意味でしょうか。