オルガンによって、元の音の高さが違う事はあります。
A=440Hzというの比較的最近決まった音程で、その少し前はA=435Hzが国際規格(?)でした。
また、現在はA=442Hzとすることが多いです。
ですが、昔はそもそも絶対的な音程は決まっていませんでした。場所や時代によって異なるもです。
パイプオルガンは新しいものだけでなく、かなり時代の古い物も使用します。
その場合はその楽器が作られた時に考えられた音程になります。楽器によっては現在の音程と1音以上違うことも珍しくありません。
また、音程を変更するためには全てのパイプを変更しないとできませんから、事実上無理でしょう。
音律の変更程度の微調整なら可能ですが。
もし、こういう音程がいやなら古い楽器の演奏を避けるしかありません。現代に作られた楽器なら、さすがにA=440HzかA=442Hzですから。
ただ、その場合古い楽器やホール、教会での音を聞けないということになります。
あとオルガンの調律ですが、純正律にすることはまずありません。
バッハ等が使った音律はヴェルクマイスターと言った古典音律と呼ばれている物です。
当時は平均律は実用されていません。
最近は現代の曲を演奏するために平均律にすることも多いようです。
あと、バロック、ルネッサンスと言った音楽を演奏する場合、A=415Hz,A=462Hzというような音程を使うことがよくあります。
これは演奏された時代でよく使われた音程に近い、
現在のA=440Hzと半音違いなので都合がいいという理由で
使われています。
例えばバッハの演奏ではA=415Hzという物が多くありますので、
全て半音低い演奏になります。
これは、当時の楽器や演奏方法での演奏を目指した物です。例えば、同じバイオリンでも当時と今では作りも構造も、演奏の仕方も違います。
慣れればどうということは無いと思いますが、
なまじ絶対音感があると辛いようです。
私は趣味でA=415Hzでも、A=442Hzでも聞くだけでなく演奏すらしますので大丈夫です。
絶対音感も無いですし(笑)
補足
ご回答ありがとうございました。 私が聴いた物はピアノではなく全てオルガンです。 (ピアノでの演奏は聞いたことがありません) 実際に本物のオルガンコンサートを聞きに行く事もあるのですが その場合は、やはり「ラ」で始まっていました。 「純正律」という単語は少し調べてみたのですが、 このような音律がある事を初めて知り驚きました。 で、そうなると、全ての音が高くなるというわけではなく 基準の音(この場合は「レ」になるのでしょうか?)は同じになるということでしょうか? ただ、私が聞いた曲は、どう聴いても全ての音が全部一音ずつ高かったのです。 ちなみに、トッカータとフーガニ短調(BWV565)が収録されているオルガンのCDは6枚程持っているのですが、 その内2枚のCDのものは一音ずつ高くなっていました。 私の音感がおかしいのでしょうか…