私は北京語と広東語両方話せますが、第2外国語でどちらを選ぶかといえば
北京語(普通語)でしょうね。
1.使用範囲が広いこと
普通語をマスターすれば、中国、台湾、東南アジア華僑、
今では香港、マカオでも通じる。その点広東語は香港、マカオ、
広東省、世界に散らばる広東華僑にしか通じない。広東語も中国語の
「方言」の一種で、使用範囲が狭い。
2.漢字でわかる
普通語の場合、最悪筆談でも何とかなるけれども、広東語の場合
ヘンな漢字が多く、書けない現地人も多いのです。私も広東語特有の
漢字書けません。要するに「音」で聞き分けているだけなのです。
でも日本人からしてみれば、発音は広東語のほうが普通語に比べて
楽だと思うのですが、声調が広東語は6声(9声ともいう)、普通語は
4声なので、その声調の区別が広東語の一番の難点です。外国人から
すればこの声調の聞き取りに結構苦労するんですよね。
3.広東なまりの普通語
広東語→普通語の順番で勉強した人の普通語はどことなく広東なまりに
なってしまうことが多いです。標準の、きれいな普通語と一番かけ離れて
いるのは広東人の普通語とも言われています。
広東語には普通語のようなまき舌音がないのでできないんですよね。
4.普通語マスターの後、方言習得は早くできる
私も普通語の後で広東語を勉強しましたが、わりと早くマスターできましたヨ。
普通語を勉強することで中国語に関する知識・基礎ができますから方言を
覚えるのも早いんだと思います。方言は基本的に音を覚える程度で
いいですからね。
というわけで、普通語をオススメします。