香港の言葉だということ、香港映画の影響が大きいと思います。
英国領だったころの香港は、東アジアの金融センターの趣があり、欧米日の大手金融機関がアジア拠点を置いていました。経済的影響力が大きかったのです。当時は英国領なので、英語が公用語ではありましたが、一般庶民の人たちは広東語しかしゃべらない、タクシーに乗っても、英語も北京語も通じない、広東語オンリーという世界でした。このように経済力を誇った香港の言葉である(あった?)ということが大きいと思います。
そして、カンフー映画にキョンシー映画、香港映画が世界各地で上映され、ヒットしたことも、あの独特のリズム・抑揚をもつ広東語の知名度が上がる大きな要因でした。No problemをモウマンタイというのは香港映画で日本人も多くの人が知っています、でも、北京語の没問題をどう発音するかも含めて知っている人は第2外国語で中国語をとっていた人か、中国ビジネスに関わった人ぐらいじゃないでしょうか。
ちなみに、華僑は必ずしも広東語圏から来たとは言えません。東南アジアの華人の三分の一は客家の系統ともいわれていますが、客家人は客家語ですし、マレーシアなどに多い福建省出身者は閔南語です。同じ広東省の中でも潮州や刺繍で有名なスワトウは潮州語ですし、中国のホテルのアメニティの石鹸でおなじみの江門などは台山語です。
やはり、かつてのアジアの金融センターであったこと、そして香港映画の影響力が大きいでしょう。
お礼
香港で使われている言語だからというご意見ですね。