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和歌の修辞法
忘られて思ふ嘆きの繁るをや身をはづかしの森と言ふらん という和歌に見られる修辞法は 1.「なげき」は「投げ木」と「嘆き」の掛詞 2.「はづかし」は「羽束師」と「恥づかし」の掛詞 3.「もり」は「森」と「守り」の掛詞 4.「はづかし」は「森」にかかる枕詞 5.「投げ木」と「繁る」と「羽束師の森」は縁語 の5つのうち、どの二つが間違っているのでしょうか?私は4は違うのではないかと思うのですが、あとの一つがわかりません。どなたか誤っている選択肢2つを教えて下さい
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- shiremono
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回答No.1
ご質問の歌を検索したら、後撰和歌集 (巻十恋二 664) の題しらずとあり、作者も不明でした (参考URL)。 「羽束師の森」 は、京都伏見にじっさいにある地名で、ほかの和歌にも詠まれている歌枕だそうです (新明解古語辞典など)。 したがって、質問者さんがおっしゃるように、4はまちがいです。 「投げ木」 は、焚き木というほどの意味で、「嘆き」 の掛詞として、ほかの歌にも詠まれています。 なげきこる山とし高くなりぬればつらづゑのみぞまづつかれける (古今和歌集 1056 大輔) 塩垂るることをやくにて松島に年ふる海人も嘆きをぞつむ (源氏物語/須磨) 夕されば野にも山にも立つ煙なげきよりこそ燃えまさりけれ (大鏡/時平) 以上のことから、1、2、5が正しく、3、4がまちがいだと思います。わたしなりに歌を訳しておきます。 あなたから捨てられたことを思う悲しみが/焚き木にする木のように/ますます生い茂るので、この身を隠してしまいたくなる/はづかしの森という/のでしょう。
お礼
どうもありがとうございました。それにしても「羽束師の森」なるものが実際に存在しているのですね。勉強になりました