• ベストアンサー

陽極酸化について

陽極酸化について調べているのですが、陽極酸化ではなぜ直流がもちいられているのでしょうか?陽極酸化という題名の本を読んだのですが、直流が一般的であると書かれているだけで、なぜそうなのか理由が書かれていませんでした。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • sanasha
  • ベストアンサー率54% (39/71)
回答No.2

 金属(一般に軽金属が多い)を陽極酸化する場合、前回書き残したことがあります。それは普通、金属が陽極酸化されると酸化物の厚味が増し段々と通電しなくなることです。それはある一定の厚味までしか酸化できないということです。    そこで、希硫酸は還元作用に働く酸ですから、それと交流の組み合わせると、酸化膜をより厚くすることが可能になります。当然、交流の+:- の比率も1:1ではなく+の比率を多く取ります。+で酸化膜を形成し、-で酸化膜の一部を還元し、さらに酸化膜の成長を促す。・・・といったところでしょうか。硫酸のほかにもリン酸を使う場合もあるようです。

miruku777
質問者

お礼

なるほど!そいうことだったのですね。 二度にわたる非常に分かりやすい解説ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • sanasha
  • ベストアンサー率54% (39/71)
回答No.1

陽極酸化といえばアルマイトやチタン発色などが代表的ですね。  基本的には直流を使います。なぜなら電解において対極の陰極では還元反応が行われており、もし電源に交流が使われると1つの極で酸化と還元が交互に行われることになり、どちらの処理もできなくなるからです。(周波数が1,000HZ以上ですと無反応になるようですよ)  しかしアルマイトでは一旦、陽極酸化しますともう還元されません。ですから陰極での還元はムダになるのでやはり交流は使いません。  しかしまた例外もあります。チタン発色は別です。チタンもアルミ同様、陽極酸化しますともう還元されることはありませんが発色の作業効率を高めるため両極にチタンを吊るし、交流をかけて同時に発色させます。(アルマイトも両極に吊るして交流を掛ければいいではないか・・・という指摘もありそうですが・・・アルマイトは厚味=深さと染色の管理が重要ですので一般的には直流を使用します。チタン発色は電圧管理で発色させますので交流でもOKなのです。ただ普通の交流ではないけどね)  ということで二つの例で説明しましたが金属の特性、陽極酸化の意味、目的を理解して直流、交流を使い分ければよいのです。

miruku777
質問者

補足

非常に分かりやすい回答をしていただきありがとうございます。 今回の回答で質問をさせていただいたときに疑問に思っていたことが解決しましたが、一点疑問ができてしまいました。 陽極酸化で硫酸を用いるときには交流も用いられると、質問の時に記した本には書かれていましたが、これはどういうことなのでしょうか?

関連するQ&A