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ラジカル重合の連鎖移動剤について
ご質問させて頂きます。 フリーラジカル重合において、分子量調整剤等の役割でよく連鎖移動剤を用いますが、種類としてチオール(メルカプタン)系を用いますよね? なぜチオール系なのでしょうか? 末端-SHがラジカルをキャップするのですか? 初歩的なご質問で申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
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まずは連鎖移動のメカニズムを説明します。 P:ポリマー R-SH:連鎖移動剤 ・:ラジカル とすると、通常のフリーラジカル重合の停止反応は P・ + P・ → P-P (または2P) の様になります。 ここに連鎖移動剤が入ると、水素ラジカルを引き抜き P・ + R-SH → P-H +R-S・ の様に重合が停止します。 (教科書どおりですみません) ここで、何故チオール系なのか?と言うことですが、反応スキームを見ての通り全てラジカルが活性種となっています。 SHはOHと違いラジカル的に開裂できるから、連鎖移動剤として働きます。
お礼
回答が大変遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。 確かにSHは水素結合を持たない為に開裂できやすいのですね。 ありがとうございました。