学校文法を仕事にしている者です。
「た」「ようだ」の意味・用法を理屈で完璧に説明するのは簡単ではありません。
ここでは、便宜的な方法を示しますので、それをまず覚えてください。これだけで、定期テストや公立高校入試対策は万全です。
「た(だ)」の用法
1「~ている」に置き換えられる→存続
例「壁にかかった絵」→「壁にかかっている絵」
2「今」という言葉が前にあるか、付けることができる→完了
例「今、学校から帰った」
3「今」という言葉を付けられない→過去
例「父が先月、外国から帰った」
※3は「今」を付けると、「父が先月、今、外国から帰った」と、意味をなさなくなりますね。
このほかに「た」には「確認・命令・発見」などの意味がありますが、混乱するといけないので、ここでは説明を省略します。
「ようだ」の用法
前にある(付けられる)言葉で見分けます。
1「まるで」がある(付けられる)→たとえ(比喩)
例「まるでりんごのようなほお」
2「例えば」がある(付けられる)→例示
例「例えば父のような人になりたい」
3「どうやら」がある(付けられる)→推定
例「どうやら、あれは子供のようだ」
※「富士山のような形の山」のように、「まるで」と「例えば」の両方が付けられる場合は、「例示」と答えるのがよいでしょう。ただ、こういう問題はあまり出ません。
※「ようだ」にも、他に細かな意味がいくつかありますが、それは、上の1~3の意味を完全に理解してから覚えればいいでしょう。
以上です。わからないところや、新たな疑問があれば、さらに質問してください(すぐにお答えできない場合もありますが)。