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助動詞の時制の一致

時制の一致についてですが、 主節が現在から過去になるとき、従節は現在ならば過去に、過去ならば過去完了になり、最初から過去完了のときはそれ以上変化しない。従節に助動詞がある場合には助動詞を過去時制にする。 と、文法書には書いてあるのですが、最初から従節が助動詞の過去時制の場合、どうやって時制の一致するのでしょうか。変化しなくてよいのでしょうか。 また、従節が入れ子になって時制が何段階にもなる場合、普通は「現在→過去→過去完了→それ以上は変えない」ですが、助動詞の場合は「現在形→過去形」でそれ以上は変化しなくてよいのでしょうか。 具体例があっての疑問ではないので、見当違いなことを聞いていたら恐縮なんですが、ふと疑問に思ったので・・・。助動詞の時制の一致について詳しく教えていただけると幸いです。

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  • Parismadam
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回答No.3

こんにちは。6/23のご質問ではお礼のお返事を有難うございました。 ご質問1: <最初から従節が助動詞の過去時制の場合、どうやって時制の一致するのでしょうか。> 文脈で判断します。 1.この場合、主節が現在形なら、その助動詞の過去時制は「仮定法」または「仮定法から転じた婉曲用法」の可能性があります。 2.仮定法・婉曲法は時制の一致を受けないので、主節が過去形になっても従節内の助動詞はそのまま変化しません。 例: I believe that he could do that. 「彼ならそれができるだろう、と信じている」 I believed that he could do that. 「彼ならそれができるだろう、と信じていた」 このcouldは条件節「彼なら」を内包した仮定法からきている推量表現ですから、時制の一致を受けません。 3.また、couldが仮定法ではなく直接法で、can「できる」の過去形「できた」という意味で使われているなら、時制の一致を受けます。 その場合は、No.2で回答されているように、canを=be able toに置き換えて時制を調製することになります。 例: He said, “I could do that in childhood.” He told that he had been able to do that in childhood. 「子供の頃は、それができたんだ、と彼は言った」 4.ちなみに、ここでcould have doneは使えません。これはcouldのひとつ前の過去ではなく、過去完了の帰結の過去推量になり、過去時制や過去完了時制とは性質が異なる用法です。 ご質問2: <助動詞の場合は「現在形→過去形」でそれ以上は変化しなくてよいのでしょうか。> はい。 1.助動詞自体には、過去時制以降の時制の形は存在しません。 2.助動詞の過去形+have+pp(would have pp、could have pp、might have pp、should have ppなど)は一種の「過去推量」の形ですので、過去形のひとつ前の過去時制とはなりません。 3.助動詞の過去時制のひとつ前の時制にするためには、No.2の回答にあるように別の動詞句に置き換える工夫をする必要があります。 例:(現在形→過去形→過去分詞形の順で) can(is able to)→could(was able to)→had been able to may(is possible)→ might(was possible)→had been possible *possibleはprobableでも結構です。 must(have to)→had to →had had to will(be going to)→ would(was going to)→had been going to *このwillは単純未来・意志未来を表す場合です。 以上ご参考までに。

ingenium
質問者

お礼

しばらく質問しておりませんでしたが、覚えていただいて恐縮です。 今回も詳しい解説ありがとうございました。 「助動詞過去 have Vp.p」だとやはり意味が変わってしまいますよね。 具体例を自分でも考えていて疑問が浮かんだので、補足させていただきました。よろしければ回答いただけると幸いです。

ingenium
質問者

補足

助動詞では大過去に相当する時制が表せないので他の表現に言い換える・・・willをhad been going toにするということは、willとbe going toのニュアンスの違いは消えてしまうということですね。 ふつう「雨がやむまで待ちます。」は I will wait till the rain stops. でbe going to は不可とされます。で、これは He said he would wait till the rain stops. と時制の一致をしますよね。 すると例えば The rain didn't stop easily though he had said he <will> wait till the rain stops. これは had been going to にすればよいということなのでしょうか。 (勝手に自分で作った文なのでおかしかったらすみません。) (それとこの文を書いていて今疑問に思ったのですがtill the rain stops のstopは時制の一致は必要でしょうか。「時・条件をあらわす副詞節は現在形」も時制の一致は受けますか?)

その他の回答 (3)

  • Parismadam
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回答No.4

No.3です。お返事を有難うございます。補足質問にお答えします。 ご質問1: <The rain didn't stop easily though he had said he <will> wait till the rain stops. これは had been going to にすればよいということなのでしょうか。> いいえ、wouldになります。 1.この手の副詞節になる従属節は、重文に準じる複文ですから、時制は、主節、十節どちらも「過去形」になります。例え、時制の差があっても。 例: He said he would go there, but he didn’t go there. =Though he said he would go there, he didn’t go there. 「彼はそこに行くと言ったが、行かなかった」 2.従ってご質問文も正しくは The rain didn't stop easily though he said he would wait till the rain stopped. となります。 ご質問2: <till the rain stops のstopは時制の一致は必要でしょうか。> ご質問文の場合は必要です。 理由は、言ったのは「過去」の時点ですから、言った内容も仮定法などでない限り、「過去」を起点とした時に、時を表す副詞節を合わせるのです。 例: He says, “I’ll wait till the rain stops.” →He said that he would wait till the rain stopped. 以上ご参考になれば。

ingenium
質問者

お礼

なるほど。この場合は従節もすべて過去形でいいのですね。 stopのほうの時制もご指摘いただいてありがとうございます。 時制の一致はいろいろと複雑で大変ですね・・・。 また、質問させていただくことがあおればお世話になりたいと思います。ありがとうございました。

  • trgovec
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回答No.2

従節に過去形の助動詞がある場合、普通の動詞のように過去完了というわけにはいきません。助動詞は過去分詞がないからです。ではなぜ過去分詞がないのでしょうか。または過去分詞がなくなったのでしょうか。 次のような例を考えてみます。 He said, "I might be dreaming". He said, "I could do it". He said, "She should do it". これらは形の上では助動詞の過去形を使っていますが「夢を見ているのかもしれない」「俺ならできるんだが」「彼女はそうするべきだ」のように過去の意味を持っていません。また He said, "I might have made her do it". 「自分が彼女にやらせてしまったのかもしれない」と言った。 一見過去のことを言っているようですが「かもしれない」という観点は現在です。 このように助動詞の過去は過去の意味を持たず、上の例では might は may よりも確信が低い、could は主語に条件が含まれる仮定法構文、should は shall の過去というよりもはや別の助動詞というべきものです。実はこれら全て文法的に言えば仮定法なのです。仮定法なら時制の一致は受けません。 助動詞は非常に不完全な動詞で十分に時制変化を表すことができないので分詞が発達せず廃れたのです。 以上の文を間接話法にすると He said that he might be dreaming. He said that he could do it. He said that she should do it. He said that he might have made her do it. となります。当然 may と might の微妙な違い、仮定法的な含みのない I can との違い、she shall との違いはこの文だけでは判断できず文脈による判断になります。 このように助動詞の過去形は積極的に過去の意味を表さないのではっきりと過去のことを言うには別の表現を使います。 can - be able to may/might - 動詞+probably など must - have to should - it is better for... to など こうすれば過去完了にすることができます。

ingenium
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 仮定法が時制の一致を受けないのは知っていましたが、mightなどで確信の程度を下げるのは仮定法の一種だったのですね・・・。 確かに助動詞を用いない言い換え表現にすれば時制を一致させられますね。 ありがとうございました。

  • sanori
  • ベストアンサー率48% (5664/11798)
回答No.1

こんばんは。 言語学者を目指されてますか? >>>最初から従節が助動詞の過去時制の場合、どうやって時制の一致するのでしょうか。変化しなくてよいのでしょうか。 >>>助動詞の場合は「現在形→過去形」でそれ以上は変化しなくてよいのでしょうか。 変化させる必要がある場合が多いと思います。 will のことを「現在形」というのには抵抗がありますが、それはさておき、 主な助動詞の現在形と過去形としては、 have、has → had will → would shall → should can → could may → might must → 過去形なし が挙げられるかと思います。 ただし、should が shall の 過去形として用いられるのは、まれでしょう。 must は、過去形がないので、had to で代用します。 may については、推測を表すのであれば、might ですが、許可を表すのであれば、普通は could だと思います。(単純に時制の一致だけを図るのであれば、may → might でも可。) そして、過去形のさらに過去を表すには、 have、has → had → had +過去分詞 will → would → would have +過去分詞 can → could → could have +過去分詞 may(許可) → could → 同上 may(推測) → might → might have +過去分詞 となります。 must → had to →  の次に何が来るかは、私にはわかりません。

ingenium
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます。 「助動詞過去 have Vp.p.」 だと意味が変わってしまうような気もするのですが・・・。 とりあえず、いろいろな方の意見を聞いてみたいと思います。ありがとうございました。