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英語の動詞で、三人称単数現在形にSが付くのはどうして
なんでしょうか。中学校で習ったかも知れませんが、学生時代は劣等生だったので、今になって疑問に思っています。 文法だからといわれればそれまでですが、なにか、必然性があるのでしょうか。 また、英語の歌などで、She Don't Know ....などというのがたまにありますが、これも間違いではないのですか?
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言葉は、時代によって変化して行きます。例えば、現代、日本語で、「ありがたい」と言えば、「感謝します」という意味ですが、古語では、「有り難い」とも漢字で書き、これは「滅多にないことだ・珍しい稀だ」という意味でした。また、言葉の形も時代と共に変化して行きますし、文法も少しづつ変化して行きます。 そういう話が、以下の質問でされています: 質問 No.228898 コギャルと聖徳太子で会話は成り立つのか? http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=228898 英語は、古い時代には複雑な語形変化をしていました。例えば、いまの英語だと、love という動詞は、現在形だと: I love you love he(she,it) loves we love you love they love という形で、三人称単数現在の場合だけ、sが付きます。これは、実は、古い英語では、もっと複雑に語尾が変化していたのです。 例えば、古い語尾を残している言葉の例として、ドイツ語の場合を考えてみます(これは英語と同じ起源の言葉です。オランダ語などと一緒に、「印欧語族」のなかの「ゲルマン語派」というグループになります。古い時代には、英語とドイツ語は同じ言葉であって、時代と共に段々別のものになったと考えられます。ドイツ語は、動詞の変化などで、古い形を残しているのです)。ドイツ語の love に当たる、lieben は次のような形になります: ich liebe イッヒ・リーベ du liebst デュ・リープスト er(sie, es) liebt エア(ジー,エス)リーブト wir lieben ヴィア・リーベン ihr liebt イール・リープト sie lieben ジー・リーベン ずっと複雑だということが分かるでしょう。英語も昔の英語(大体、12世紀より古い英語)は、現代のドイツ語にまけないぐらい、複雑な変化があったのです。ところが、ドイツ語は時代と共に変化しつつも、複雑な語尾を残したのですが、英語の方は非常に簡単になって行って、三人称現在単数の場合だけ、-sという語尾が付くという規則が残ったのです。(ドイツ語の上の例の er liebt の「t」に当たるのが、大まかには英語の「s」なのです)。 これが三人称単数の場合、-sが付くことの理由です。そして言葉は、時代と共にどんどん変化して行くものなので、この三人称単数現在の場合の「-s」も、付けないというスタイルが出てくるのです。これからの英語の歴史で、「-s」を付けないというスタイルが一般的になって来ると、将来は、三人称単数現在の「-s」はなくなるということになります。 >She Don't Know ....などというのがたまに 現代の標準的な英語では、文法ミスです。しかし、言葉が変化して行くのは、別の形を誰かが使い始め、それが一般化するからで、does も面倒だから do にしようということかも知れませんし、do は、強調の意味で、動詞の上にかぶせて付けることがあるので(I love you. が普通で、I do love you. は強調です)、「強調」の雰囲気を出すために使っているのかも知れません。あるいは、こう書くと、sheは、三人称ではなく、一人称か二人称のような感じもして来るので、そういう効果で使っているのかも知れません。 日本語でも「わたしは、あなたに、おどろきました」というのを、「わったし、あーたにい、おっどろきした」と書くあるいは言うと、どこかの方言かとも思いますし、変な言葉だなと思いますが、「或る種の変な雰囲気」が出てきます。そういう言い方が格好いいというので、若い人が使っていて、その後の世代も使いしていると、何時の間にか、そういう言葉が普通に使われることになります。 年長の人が、「いまの日本語は乱れている」というのも、その人の日本語も、その前の前の世代から見ると、「乱れた日本語を使っとる」ということになるでしょう。知らない人には、訳の分からない新しい言葉が次々出てくるのは、ファッションとコンピュータの世界でしょう。
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- artist0
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少々脱線しますが、No.5の補足です。 >三人称単数形では"do"ではなく"does"ですよね。 >その"does"が背後に隠れていて語尾の"s"が出て来ている この話の出所は、 『英語の素朴な疑問に答える36章』 若林俊輔著 ジャパンタイムズ または、 『ヴィスタ英和辞典』 若林俊輔編 三省堂 (の287ページ) です。詳しくは前者を参照されたし。 例えば、 <現在形>speaks は <助動詞> does + <原形> speak <現在形>speak は <助動詞> do + <原形> speak からできていて、現在形の後ろには do, doesが隠れているのですが、 speaks の s は does の s が見えてしまっている、すなわち >頭かくして尻隠さず状態 なわけです。
この問いに答えるには、ヨーロッパの言語を勉強すれば、すぐにわかります。ドイツ語やフランス語、スペイン語をとれば、三人称、単数、現在の場合に限らず、特にスペイン語などは、主語の人称、性、数により、動詞の語尾変化がすべて異なります。英語も昔はスペイン語のように、主語により動詞の語尾変化が変わったのです。でも、時の流れの中で、徐々に語尾変化がとれていってしまい、現在では三人称、単数、現在の場合にのみその語尾変化が残っているのです。ですから、「なぜ三単現の-(e)sはつくんですか?」と言う問いには、三単現の場合だけがつくのではなく、三単現の場合だけ昔の面影が残っているということになるわけです。 Shakespeareの時代には、三単現の語尾は必ずしも-(e)sではありませんでした。-(e)thも用いられました。Shakespeareとう作家は実在せず、実はFrancis Baconのペンネームだったという説がありますが、そのBaconはほとんど-(e)thを用いていました。これは-(e)sが、どちらかというと口語的で、-(e)thが文語的であったといえるでしょう。 三単現の-(e)sが、英語の歴史的発展における単純化というプロセスが関係していることを述べましたが、英語はこの単純化が極端に進んできた言語であるといえます。ドイツ語では冠詞も人称、性、数、格により変化します。昔は英語もそうでしたが、単純化のため今では冠詞は全く変化しません。名詞の語尾もドイツ語と同じように格変化しましたが、今ではwho-whom以外では変化しませんね。この語尾変化の単純化による省略のために、語順が決まってきたわけです。日本語など、「が」や「を」さえつければ、語順はどうでもいいですよね。英語はそういうわけには行かないですね。Mary hit John.とJohn hit Mary.では全く事実が異なります。単純化というプロセスは三単現の-(e)sに限らず、英語の発展に大きな意味を持っているのです。
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こんにちわ。どうもありがとうございました。 なるほど、よく分かりました。とすると、いずれは、三単現のSもなくなってしまうかも知れないのでしょうか。
- budodon
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何ででしょうかね。めんどくさいですよね。 でも向こうの人は普通に使い分けてますし、そういうものだと思うしかないのかなと思います。 ジョンもshe do me,yes she does なんて歌ってますよね。強調とか、スラングっぽい物かなーなんて自分なりに思ってましたが。 まあ、理屈は抜きにして、会話の時、付けとくに越した事は無いです。また、ネイティブの人と会話する機会があれば、自然とそうなりますよ。向こうもそう言うし。it has... she's... he doesn't...なんて、考えるより先にそう言葉で出てますよ。馴れですかね。日本人が日本語を喋る時はもっと複雑な活用を普通に理屈抜きで使ってるんですから。
お礼
こんにちは。どうもありがとうございました。 確かに、話すときには、平叙文であれば余り意識はしませんが、疑問文とかだと、頭にDoes he...とつけておきながら、plays tennis? なんて、ごっちゃになったりしてしまいます。こまったものです。
三人称単数形では"do"ではなく"does"ですよね。 その"does"が背後に隠れていて語尾の"s"が出て来ているんだというのを聞いたことがあります。(頭かくして尻隠さず状態か?) 私は難しいことはよくわからないのですが、この説明で納得した覚えがあります。参考になれば。
お礼
こんにちわ。 どうもありがとうございました 三単現のSの中でも、「does」には有無を言わせぬ存在感があるように思います。 しかし不思議なのは、話者が自分のことを「This man」と称した場合でも三人称になるってことです。
- mayuusa
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She Don't Know は恐らく、 既成のルールに反することの「カッコよさ」を狙った、 わざと汚い言葉を使うのと同じような感性で使われる言い回しだと、私は思っています。 本当に教養がないから、という場合もありますが、多くは 「そのようなことはありませんよね」を「んーなんねーじゃん」みたいに言うような、地方訛りか、わざとです。 ビジネス上では、何もわざと教養が無いとか相手に受け取らせる目的が無い限り、sを省くべきではありません。 文法が正しくない文章は、場合によってはまったく違った意味に取られる可能性さえあるのです。 特に、関係代名詞等を使った複雑な構文では、3単元のsは、 sが付いているからこれが述語か、よし、それでは同じ文の中のその他の動詞は述語ではないな、 と、読者が文法的な理解のもと、文意の検討を付けるのに物凄く役に立ちます。 無いと、私は困ります。 英字新聞で使われるような書き言葉を読むもので、 仮に急に英語から3単元のsが無くなってしまったら、 私と同じように困るひとも多いはずです。 日本語でも、「てにをは」を省いても日本人同士ならほとんど誤解なく通じるかも知れませんが、「てにをは」を省かないほうが、確実ですよね。 これを日本語を外国語として勉強した者が読むと考えた場合に、「てにをは」が無いと、誤解・誤読の可能性は上がるでしょう。正しい文法は初心者にこそ、大切なものなのです。 うまく説明できたでしょうか。。。``r(^^;)
お礼
なるほど、複雑な文では、確かにそうかも知れませんね。 どうもありがとうございました。
- worldwide
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厳密に言うとsをつけるのが妥当です。が、 歌詞ばかりでなく日常の会話でも時々耳にします。 だから、テストや作文、正式な文書など形式的な場面では間違いで、口語レベルでは、(意味が変わらないのだから)使ってもいいという人と、だめっていう厳密な人に分かれると思います。 言葉は”揺れ”がつきものです。例えば、日本語で「やはり」→「やっぱり」→「やっぱ」のように、口語では特に年齢、階層などによって人それぞれの表現を使います。 英語でも(日本人と同様)ネイティブの人だって、三単現のsのように使わなくてもなんら支障を感じないものは、廃れる方向に向かっています。 どのくらい先は分かりませんが、いつかなくなる文法事項なのかもしれません。 否定文は主語が何であれ全部ain'tになったりして……そうなるとだいぶ私たち助かりますよね。 必然性に関しては全く分かりませんが、1人称、2人称が会話の基本ですよね。で、第三者の話をするときに、「私」、「あなた」と区別するため何か特別な記号(?)のようなものがほしかったのでは?(じゃあ複数はどうなるのだ!って言われると沈黙……) 主語を略さない英語だからこそのルールなのかもしれませんね。
お礼
こんばんわ。どうも回答ありがとうございました。 >>第三者の話をするときに、「私」、「あなた」と区別するため何か特別な記号(?)のようなものがほしかったのでは というのが、なるほど、と思いました。というのは、私、あなたについて話す場合にはそこにいるから断定できるのに対し、彼・彼女はそこにはいない人のことだから、推測がつきまとうので、それを区別しようとした、そして、複数だと、推測も確信が増し、より断定に近づくからsは不要なのかな? と。
- ADEMU
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まあ、確かに文法だからしょうがないといえばしょうがないでしょう。 ちなみに単語の語尾がーs、-sh、-ch、-x、-o(ただし楽器は除く)で終わるものはーesを付けます。 三単現でーsをつけるのではなく、-sがついているので三単現であるということがわかると考えたほうがいいのではないでしょうか。 歌なのでは歌詞の都合(語呂)で文法がめちゃくちゃなものもあります。
お礼
こんばんわ。回答ありがとうございました。 三単現だからs(es)をつけるのではなく、s(es)が付いているから三単現、というのはつまり、「林檎はなぜ赤いか」ではなく「林檎の色を赤と決めたんだ」ということですね。 ただ、s(es)が付くポイントが、三人称だから、でもなく、単数、でもなく、現在形、でもなく、「三人称・単数・現在形」に限られる、というのが、どうも納得できなかったもので...
お礼
こんばんわ。 ドイツ語などは確かにそうですね。 英語も昔はそうだったのに、いつの間にか廃れてしまった...。 とすると、逆に三単現のSだけが生き残った理由がありそうですね。 どうもありがとうございました。