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昔のオルゴールに米独製が多い?
前世紀前前世紀くらいの大型オルゴールは、ドイツアメリカ性が多いような漠然とした印象があります。もし事実ならなんででしょうか。またメリーゴーランドなどにも同様の傾向が見られる気がします。 ラテン系はだめだったのでしょうか。
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#2です。しっかり考証してからお答えしようと思っていましたが、そろそろ締め切られそうですので、考証も終わらないままさらに補足させて頂きます。 もともとオルゴールというものは、たしかオランダが発祥の地と聞いております。実はここのところをしっかり調べたかったのですが、少しあやふやながら、当時の名前がたしか「オルフェイル」と言ったかな。 オランダ語ではGを少しノドにかかったような「フ」と発音しますから(画家ゴッホは現地ではホッホと)、おそらくオルゴールの語源はオランダにあったのでしょう。 彼らがオルゴールというものを考え出した背景には、あの複雑に重なり合って美しく鳴り響く聖堂の鐘の音を家の中で再現したかったからだとも聞いています。 事実オランダの聖堂で夕方に鳴り響く鐘の音には心を打たれるものがありましたし、漁港の酒場などには今でも、コインを投げ入れるとひとしきり演奏を聴けるディスクタイプの大きなオルゴールがありました。 しかし、その後、オルゴールの生産地は主にスイスに移っていったようです。また、大きなディスクタイプから、比較的コンパクトでさらに精密なシリンダータイプに移ったのもこの時期に合わせてのことのようです。 これらは、かなり前にたしかNHKの番組で、オルゴールのルーツを訪ねる企画があって、そこからのかすかな記憶です。参考になるほどのことでもありませんが、念のため。
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補足させてください。フランスのオルゴール、とても素敵なものが沢山作られています。箱物も多いですが、特筆すべきはオートマタと呼ばれるオルゴールでしょう。 あのピンを弾いて音楽を奏でる仕組みとともに、たとえばピエロ姿の人形が細かな手つきや表情で手紙を書くシーンを作り出したものとか、楽器を奏でるとか、嘴を振りながらさえずる鳥かごの中の小鳥とそれに手を差し伸べてニッコリするピエロとか。 なぜか人形はピエロのものが多いようなのですが、この他にもまだまだ沢山あります。いずれもとても繊細な動きをしますから、まるで生きた人間のよう。どれも素晴らしい芸術作品です。 こうした実物は河口湖だとか箱根などに博物館があって実際に見ることができますが、お勧めは箱根湯本にある「オルゴールの小さな博物館」です。こうしたオートマタが見せるデリケートでメランコリックな仕草には感動しますよ。
お礼
オートマタ、初めて知りました。繊細ですね。 箱物も見てみたいです。
オルゴールの歴史は音楽の歴史というよりは,自動演奏をする機械の歴史かと思います。 それで,時計のように精密機械を得意としたスイスやドイツが中心になったのではないかと思います。 歴史や生産地の推移については下記に説明がありました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB 下記のサイトにも説明や写真があります。 http://musemuse.jp/Musemuse_Collection/Musemuse_Collection.htm スライドショーではドイツ,スイス,フランス製品の紹介が多いです。 >ラテン系はだめだったのでしょうか。 今の時代のC Dのようなものですから,当時のヨーロッパやアメリカで もし,ラテン系の音楽が流行していたならあったかもしれません。 また,通信や輸送があまり発達してなかったためにラテンがヨーロッパやアメリカに入ってくる機会が 少なかったのではないかとも思いますし,それと,ラテンに対する当時の評価はどうだったのだろうかとも思います。
お礼
そうですか。やはり餅は餅屋みたいなお得意分野があるようですね。フランスはあんまり強くないようです。
お礼
わざわざ考証いただけるなんて、恐れ入ります。オランダってオルゴールに強い土地なんでしょうか。コインを入れると鳴り出すオルゴールって言うのは、なんとも風情がありますね。スイスはよりコンパクトになっていったのでしょうかね。