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「言った」と「言っていた」について
日本に遊びに来ているアメリカの友達が「私は昨日言っていた」というので、 「私は昨日言った」が正しい言い方だと訂正したところ、 「彼は言っていた」はOKで、なぜ「私は言っていた」はダメなのかと質問を受けました。 うまく説明できなかったので教えていただけませんか? よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
私は、国語畑のものです(その最下層民です)。 #2の方のご意見は、全く正しいと思います。 その上で、国語畑から、一言申し上げたいと思います。 質問者の方がご指摘になっているのは、「~ていた」の「いた」、いわゆる補助動詞の「いる」の問題ですね。 この「いる」は、術語的にいえば、#1の方のおっしゃるように、「過去進行形」であると思います。 でも、その「いる」ですが、働きは「過去進行形」といってすませられるものではありません。 その一方で、「ている」は一人称が主語の場合には用いない、ということにも問題があると思います。 「おれが言ってたとおり(「言っていた」の省略形)じゃん。」「私が食べていたのは~です。」という言い方は、全く正当で、普通に用いられています。 この場合、「おれが言ったとおりじゃん。」でも十分意は伝わるのに、なぜ、発話者は「言っていた」と言ったのか、そのニュアンスは重要だと思います。 つまり、補助動詞の「いる」には、その行為をし続けていることを表したり、動作の結果の状態(現にそうであること)を表したりする働きがあるのです。 結論としては、外国人に(日本語初学者に)説明する際には、#2の方のおっしゃる方法がベストだと思います。 ですが、「いる」は、「たい」-「たがる」のような、「一人称」-「他人称」の完全な対称をなす組み合わせの一方であるわけではない、ということを、教える側は認識しておくべきだと思います。 そして、「私は昨日言っていた。」が、前後の文脈によっては可能であるということを踏まえておいていただきたいと思います。 もし「私は昨日言っていた。」が不適当な言い方だとすれば、それは、「言った」という行為が継続的になされたわけではなく、また、そういう行為が状態としてありえたということを、客観的に、一人称として(つまり自分自身について)言う必要性がないからである、と私は考えます。
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- chako3chako
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日本語教師です。 外国人に対する日本語授業では 「・・言った」は主に 主語が「わたし」のとき、 主語が「あなた」や「第三者」のときには 「・・言っていた」 を使うように練習させます。 もちろん、 ♯1さんのご回答のような考え方もあるのですが、 過去進行形、と切り捨ててしまうと 質問者さまの事例のような場合 そのアメリカ人のお友達の発話の不自然さを 説明できません。 「私は昨日・・・」と始めたのなら 「・・言った」 が自然である。 「父があのとき・・」「あなたは先週・・・」と 始まったなら「・・言っていた」のほうが 自然に響く。 と伝えてあげれば納得してもらえると思います。 同様に、日本語では 一人称が主語の時と 二人称・三人称が主語の時で 用言の使い方を変える場合が少なくありません。 例: 私はさみしい / 彼はさみしがっている 私は休みたい / 彼は休みたがっている 私は疲れた / 彼女はつかれている 私はお腹がすいた/彼はお腹がすいている 実は問題はさらに深遠で おもしろい議論ができるテーマなのですが、 それ以上論じることは この限られた場ではむずかしいです。 今回は、 教科書的な回答にとどまりますが ご勘弁ください。 お役に立てれば幸いです。
お礼
ありがとうございます。主語が一人称のときと二人称・三人称のときで用言の使い方を分けるという認識がなかったので、これから私自身もまた少し勉強して友人に説明できるようにしたいと思います。詳しい解説をありがとうございました。
- qetuoqetuojp
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言ったは過去系、言っていたは過去進行形と説明すると分かりやすいのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。もう一度そのへんからちゃんと説明してみようと思います。
お礼
ありがとうございます。ご指摘いただいた「おれが言ってたとおりじゃん」などを考えると、確かに一人称でも使うケースはありますね。 私も再度勉強して(そして頭の中を整理して)ちゃんと友人に説明できるようにしたいと思います。 色々な角度からのご説明をありがとうございました。