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かごを担ぐ人
時代劇などで、殿様、お姫様やお金持ちなどが乗る「籠」を担ぐ人の事を呼ぶ呼び名を教えて下さい。前と後ろで違うんですよね。学生時代に聞いたおぼえがあるのですが、どうしても思い出せず、旦那とうなっています。
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前を「先棒」or「先肩」、後ろを「後棒」or「後肩」と言います。 「先棒」は現在でも「お先棒を振る」という言葉として残り、「人々の先頭になって物事をする。」ときに使われ、「お先棒を担ぐ」ですと「人の手先になって働くこと。」を表します。 「後棒」も「首謀者の手助けとして事に加わる。」場合に「後棒を担ぐ」と言いますね。 先棒・後棒はコンビで、後棒が先輩格になり「はあ~」と声を掛けると先棒が「ほう」と応えて担いでいきます。 落語の立川談志がこの先棒・後棒の演じ分けをすると、将に名人芸で、先棒は勢いよく棒を振り、後棒は小さく振るという細かさです。 時代劇で商家の旦那が乗るものを「宿駕篭」といって、ハイヤーにあたり、江戸では大伝馬町の「赤岩」、浅草茅町「江戸勘」、芝口の「初音屋」などの駕籠屋がありました。 壮年の男性が担ぐので、頼めばかなりの速度で運んでくれます。 飲み屋のお姉さんなどが「ちょいと駕篭屋さん」といって呼び止めて乗り込むのが「社駕篭」。 立場(駅の構内免許のようなもの)の権利を持っている駕篭かきで、駅などで客待ちしているタクシーに当たります。 中高年の駕篭かきですから、速度は出ません。 街道などでたむろして客引きするのを「雲助駕篭」といって、気の荒い連中が多いので、吹っかけられることもあったようです。
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- Pinhole-09
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先賢の答えに少し補足します。 総称は「駕籠かき」ですが、将軍や幕府のお偉方の駕籠では「駕籠者」が正式名です。 大名以下駕籠を許された上級武士の駕籠では「陸尺」または「六尺」とよばれました。 これらは常雇いの人足です。 町人などが乗る町駕籠には「宿駕籠」と「辻駕籠」があり、ハイヤーと普通のタクシーと言ったところでしょうか。 担ぐのは「駕籠かき」です。 旅人の為宿場ごとに、「道中駕籠」が用意されこの駕籠かきは「雲助」が通称です。 ばくち好きが多く、負けて居られなくなり、他の宿場に雲のように流れて行ったからでしょうか。
お礼
ありがとうございます。「籠」だけで、皆さんにこんなに色々な事を教えていただき、嬉しく、楽しくなってきました。歴史は苦手ですが、こういうところから興味が広がると、楽しいですね。色々読んでみようと思います。感謝いたします。
- tatsumi01
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正式の呼び名ではないと思いますが、先棒、後棒と呼ぶようです。
お礼
ありがとうございます。「先棒・後棒」これだったように思います。
- fornaoya
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「殿様、お姫様やお金持ちなどが乗る『籠』を担ぐ人」ですが、中間でいいのならば、No.2の方がおっしゃっている通りになるかと思います。 武家が雇う一季奉公(一年限りの契約アルバイターのようなもの)の雑用係を、「中間(ちゅうげん)」とか「折助」とか呼びますが、中間のうち、乗り物(戸のついた駕篭をこう呼びます)をかく(担ぐ)担当の人を「かごかき人足」とか「六尺」とか言います。 それの事でしょうか……? ですが、こちらもやはり前後で名前が違う、という史料を見つけることができませんでした。 何か質問者さまの記憶の断片でも、ヒントになるものがあればいいのですが……。
お礼
ありがとうございます。昔、TVの江戸の特集番組の中で「ちなみに前を担ぐ人を○○・・後ろが○○と呼び名が違います」と話し、出演者が「へぇ~」とうなずいていたシーンだけ覚えていて・・難しい言葉ではなかったと思うのですが・・わざわざ史料を見ていただき、ありがとうございました。
- ajihira
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いわゆる庶民が乗るのを「駕籠」と呼び、担ぐ人を「駕籠舁き」と言います。よく時代劇に出てくる「えいほっ!えいほっ!」と威勢よく担いでるやつですね。町の辻や駕籠屋で客待ちをしていました。今で云うとこのタクシーみたいなものです。 それに対してお殿様やお姫様などの貴人の乗るのを「乗物」と呼び、担ぎ手は「六尺=陸尺」と言います。時代劇で武家屋敷の門などから供侍つきで静々と出てくる黒塗りの立派なやつですな。乗物はその家の専用で、六尺もその家で雇っている使用人です。今で云う運転手つきの自家用車みたいなものです。 前後で呼び名が違うという話は聞いたことがありません。 以上、ご参考までに
お礼
ajihira様 ありがとうございます。なんでも「籠」だと思っていたので勉強になりました。
- fornaoya
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「駕籠舁き(かごかき)」のことでしょうか。 でも前と後ろで呼び名が違うという話は聞いた事がありません。 すみません。 それとも、身分の高い人の駕篭を専門に担ぐ人の事でしょうか? そういう職業があったか、調べてみます。 人足とか中間などとは違うんですよね……。
お礼
ありがとうございます。回答を読みながら、やっと思い出しました。「お先棒を振る」という言葉として残っていることや、先棒・後棒はコンビだという話もそうでした。消えかけていた脳細胞が復活したような感じです。皆様に色々と教えていただき、感謝いたします。江戸時代にも興味がでてきました。立川談誌の落語も是非、見てみたいです。