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遺伝子導入を2回行ったという報告はありませんか?
遺伝子治療に関する研究を始めたばかりの者なのですが、これまでに、同一臓器をターゲットに2回に分けて遺伝子を導入したという報告はありませんか?例えば、肝臓をターゲットにまず最初にAという遺伝子を導入し、その1-2週間後に別のBという遺伝子を肝臓に導入したというような研究です。 もし、報告がないのであれば、その理由は何なのでしょうか?素人考えでは、別の遺伝子を経時的に他段階に発現させるのは、より自然にちかく、さらに面白い結果が導き出せるのではないかと思うのですが・・・。
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いくつか理由があります。 ひとつは遺伝子導入効率が低いからです。 in vivoでの遺伝子導入効率は、使用するベクターにも依存しますが、せいぜい数%です。 つまり二段階で遺伝子導入しても、導入される細胞は別になるので、細胞内での相互作用は期待できません。 もうひとつは、ベクターの種類によりますが、二回も遺伝子導入をすると免疫が活性化してしまう可能性があります。 現時点での遺伝子治療は、導入効率や発現制御など十分にコントロールできません。ある程度導入できて発現してくれれば御の字というレベルです。 別の遺伝子をタイミングを変えて発現させるなど、まだ先の話でしょう。
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- suiran2
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素人ですから直接の回答ではありませんが,論文検索はなさったのでしょうか。生命系の論文検索は,PubMedが有名ですが,PubMedの検索は英語でアブストのみです。Google Scholar は主要言語で全文検索してくれます。Google Scholar で検索なさってみたらいかがかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 これまでにも対象臓器を中心に20-30本論文をよみましたが、見当たりませんでした。まだまだ読みが足りないんでしょうが・・・。
お礼
なるほど!! 本当に分かりやすい説明ありがとうございました。納得しました。どの論文も、ウイルスやプロモーターの種類を変えたら、どこそこの細胞に入りました!!という類の論文が多く、あまり、入ったからといって、そのvivoでの機能がどうなったのかというような話がすくない印象があったのですが、それは導入効率が低いという理由もあるのですね。 でも、遺伝子治療うんぬんという話が出てから、もう何十年もたってますよね。それでも、導入効率が悪いって事は、まだまだ、臨床応用っていうわけには行かない状況なんでしょうか・・・。