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iPS細胞の作出とがん遺伝子の関係

○万能細胞2割発がん 京大研究チーム http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070607-00000022-san-soci 「…甲状腺がんが発生した。万能細胞を作る際に利用しているがん遺伝子が再び活性化するためで、研究チームは安全性確保を目指して、遺伝子導入の方法を再検討する。」 このニースに接しまして,がん遺伝子がどのようにiPS細胞の作出に関係しているのかわかりません。ベクターで4種の遺伝子を導入したらしいですがその中にがん遺伝子が入っているのでしょうか。もしそうなら何のために必要なのでしょう。素人ですので簡単で結構ですがご教示ください。

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回答No.1

元の論文を見ていないので多分に推測が混じっている事をまずおことわりします。 がん遺伝子とは細胞増殖の制御に関わっている遺伝子であり、それらの遺伝子の変異や活性制御の異常ががん化に関わってきます。分化した細胞ではこの研究で導入した遺伝子の発現が抑えらることで、細胞分裂が起こらなくなっているのでしょう。万能細胞を作るには細胞が増殖するようにしなければなりませんから、発現の抑えられている遺伝子を外部から発現の調節ができる形で導入し、増殖を促したのではないでしょうか。そして万能細胞の作製には成功したものの、この遺伝子の発現制御がうまくいかなくなった結果、がんが発生したという事だと思います。