ロムルスが紀元前750年頃にローマを作ったと言われています。平地は湿地だったこともあって、当時は丘に住んでいました。
ローマより北はエルトリア人、南はギリシア人の勢力圏だった為、どちらの勢力圏にも属さないところというと、現ローマの場所だったようです。エルトリア人は丘に住むことを好み(ローマの丘は低く狭いためエルトリア人には好かれなかったようです)、ギリシア人は通商の民だったため海に面していないローマは眼中になかったようです。こうして必然的にロムルスはこの地に都市を建設したと言われています。
ちなみに、ローマ人はその後、様々な国や部族と戦争を繰り返し、勢力圏を広げていきました。その際に都市を建設するということはあまりなかったように思います。既に存在していた町を自分の物にしていったと言うほうが適切かもしれません。例えば、フィレンツェやペルージャはエルトリア人が作った都市で、ナポリはギリシア人が作った都市。といった感じです。
時間がありましたら塩野七海さんのローマ人の物語を読むとすっきりすると思います。