- ベストアンサー
P53について
以前テレビを見ていましたら、次のようなことを言っていました。 「DNAが複製されるとき、希に複製ミスが起こる。このミスをP53というタンパク質が修理する」 この「ミス」がどういうものなのか良く解りませんが、例えば本来なら「「A-T」と言う組み合わせにミスが起こって、「A-C」となってしまった。このミスをP53が直す」というものだった場合、P53タンパク質は、「A」が正しいのか「C」が正しいのか、どうやって見分けるのでしょうか? よろしくお願い致します。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
おそらく 「DNAが複製されるとき、希に複製ミスが起こる。このミスをP53というタンパク質が修理する」 というのは、少し違っていると思います。 p53タンパク質は、癌抑制タンパク質と呼ばれるタンパク質で 細胞が無意味に、リミッターが外れ増殖しつづける 癌という状態にならないように、ブレーキの役割をするタンパク質です。 p53タンパク質は、この癌抑制タンパク質の中で とても有名なものです。他にも数々ありますが。 正確には、複製のミスによって、p53タンパク質をコードする 遺伝子が変異した場合、p53が損傷することで 癌を抑制する機構が失われて、ガンになりやすいのです。
その他の回答 (1)
>このミスをP53というタンパク質が修理する 以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「癌化因子と癌発現のメカニズム」 ◎http://www.p.kanazawa-u.ac.jp/life/matsunaga.html (遺伝子傷害に対する細胞応答に関する研究) >このミスをP53が直す 自信がありませんが、この表現は誤りがあるのでは・・・? ◎http://medical.tampa.co.jp/drpage-top/MQ9812-1.htm (DNAの損傷と修復のメカニズム) ◎http://kyoritsu-pub.topica.ne.jp/pne/pne01z.html (PNE増刊:DNA修復ネットワークとその破綻の分子病態 ) この中で「DNA除去修復機構とその破綻」が参考になるのではないでしょうか? ご参考まで。
お礼
ありがとうございました。
補足
教えていただいたHPをようやく読み終わりました。 つまり、DNAは紫外線など外的要因によって損傷受けたときに、P53ではないタンパク質などによって修復されると言うことですね。 私は、細胞分裂の時にDNA複製のコピーミスが修復される・と誤解していました。 ありがとうございました。
お礼
ありがとうございました。良く解りました。 以前NHKで「驚異の小宇宙・人体」という番組があり、そのなかで、CGで描いたP53タンパク質(と勘違いしました)がDNAを修復するシーンがありました。これは私の思い違いだったようです。 細胞分裂の時、DNAが間違ってコピーされた場合、修復はしない(できない?)と言うことなのでしょうか?