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トランジスタ、2SCなのに低周波用?

トランジスタ(バイポーラ)は2SCときたら高周波用、2SDと来たら低周波用、ということになっていますよね。 ところが、ごくありふれたトランジスタ2SC1815はデータシートとして http://www.semicon.toshiba.co.jp/td/ja/Transistors/Bipolar_SmallSignal_Transistors/20020131_2SC1815_datasheet.pdf を見ると、 「低周波用」とあります。メーカの分類でも低周波用の中に2SC1815が入っていますので誤植とも思えません。(ちなみに、fTは数10~数100MHzありますから、高周波用と言ってもいいような気もしますが。) 質問は、どうして2SCという分類なのに低周波用となるのか、これでは混乱しないのか?ということなのです。もしかして、昔の技術水準としては十分高周波用なのでそれに基づくと2SCという型名になるのだけど、今時の感覚では高周波用というともっとfTが伸びているべきなので技術者向けデータシートには低周波用と書く、ということなんでしょうか?

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  • 2SC1815
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回答No.5

こんにちは 2SC、2SDの区別は、登録申請者の判断によるところが大きい思います。 高周波でも使えないことは無い、という考えで2SCを選ぶこともあると思います。(現場に居合わせたわけではないので自信無しです) また、2SDで登録されているものでも高速スイッチング回路に良く使われるものもあります。 メーカーのデータシートでは、トランジスタの適材適所を考えて用途を書いてあります。(用途を考えてトランジスタを設計していて、その結果たとえば低周波用を念頭に置いた設計のものでも、得られた特性が高周波でもそこそこ実用になるということは多々あります。) 2SC1815は確かに(低めの)高周波でも使えますが、同等クラスの石でこれよりも帰還容量が小さい高周波の特性の良いものはたくさんあります。(たとえば2SC1906など) 使うことが出来るかどうか、と、最適かどうかのちがいでしょうか。 型番の登録は、現在は、 社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) 電子デバイス登録センター(EDEREC) というところが一括で管理しています。 http://ederec.jeita.or.jp/J_Folder/index_j.htm 登録の流れは、http://ederec.jeita.or.jp/J_Folder/entry2.htm

imoriimori
質問者

お礼

ありがとうございます。特に規定は無いということと了解致しました。 元技術者の大学教員としては、実際と教科書との乖離にいつも頭を悩ましてしまうのです。たいてい実際を無視した教科書のほうがまずいと私の中で結論するのですが、今回は実際のほうも良くないような。つまり、データシート冒頭に低周波用と書くくらいなら、最初から2SDで申請すべきだとやはり思ってしまうわけで。。。

その他の回答 (4)

  • picpom
  • ベストアンサー率29% (54/181)
回答No.4

No.3の方の >2SD→高周波では使えない これは絶対ではありません。 人によって高周波と言うのが具体的にどの周波数から言うのか知りませんが、実例では2SD141,142などは50MHzにおいて3W以上の出力が出ます。 また充分なゲインもあり、このトランジスタ全盛時には2SCタイプの物を買うより安かったので利用しました。 この手の話は結構あります。

imoriimori
質問者

補足

ありがとうございます。はい、その手の話は結構ありますでしょうね。 で、しつこくて恐縮で、また#1~#3様への共通の質問としてここへ書かせて頂くという点でも恐縮なのですが、 2SCと2SDと命名区別はメーカーの好き勝手なのでしょうか?それとも何か規約があって所定の仕様で(例えばfTで)自動的に定まるものなのでしょうか?型番はおそらくメーカーが勝手に決めるのではなくどこか協会とかの団体に申請して発行されるものだろうと推測するのですが。

  • a-saitoh
  • ベストアンサー率30% (524/1722)
回答No.3

データシートには、低周波増幅と並んでスイッチング用(これは高周波用途と理解して良いですよね)とも書いてありますよね。 2SD→高周波では使えない 2SC→高周波で使えるが、当然低周波用途にも使える という事ではないでしょうか。 そして、メーカのカタログは、当然幅広い用途に使って欲しい(たくさん売れて欲しい)ので、「低周波でも高周波とどっちにでも適すると」と書いてある。 昔から、高周波増幅からオーディオ周波電力増幅まで2SCトランジスタで作られたラジオなんてのは、電子工作の事例として雑誌等でよくみられましたし。

  • tadys
  • ベストアンサー率40% (856/2135)
回答No.2

昔はfTの高いトランジスタが作りにくかったので少しでもfTが高いと2SC(2SA)と付けたかったんでしょうが、今ではあまり意味はありません。 2SCなのに低周波用というのは周波数特性よりは雑音の特性によるものでしょう。

  • a-saitoh
  • ベストアンサー率30% (524/1722)
回答No.1

低周波電力増幅に適しているということと、高周波まで扱える(=2SC)と言うことは矛盾しないので何も問題はないと思いますが。

imoriimori
質問者

補足

ありがとうございます。ですが、矛盾と思っているわけではありません。 教科書的には「2SCは高周波用」なのにメーカのホームページ等での分類は「低周波用」となっているし、データシートのトップには「低周波電圧増幅用」と来ると、学生にどう説明したものやらと思っている次第です。「何をもって2SCと2SDと命名分別するのだ、それと実用とはこう違うのだ」ということをちょっとは説明できるようにしておきたいというものです。(この2SC1815を使って学生実験とか考察レポートをやらせようとしているところで、学生が「変だ?」と首を傾げることになる流れです。講義とか教科書はいい加減だと思われると大変困ってしまうので。)

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