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トランジスタのVbeとVbe(sat)について
- トランジスタの順方向電圧Vbeとベース・エミッタ間飽和電圧Vbe(sat)についての関係について説明します。
- SC1815のデータシートではVbe(sat)が記載されていますが、順方向電圧のVbeについては記載がないため、他のサイトで説明されている順方向電圧(0.7V)とVbe(sat)が同じかどうか疑問です。
- また、データシートにはVbeのTypについての記載がなく、Maxが1.0Vとされていますが、0.7Vという値の由来についても気になっています。
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VBEは、ベース・エミッタ間電圧を表しますが、そのトランジスタがどのような動作状態にあるかを規定しないので、その電圧に標準値はありません。 VBE(sat)は、トランジスタが完全にON状態の動作条件となるように、ベース電流とコレクタ電流の関係(例えばIB:IC=1:10)におけるベース・エミッタ間電圧を表します。 順方向電圧(0.7Vと説明)とあるのは、シリコン半導体のp-n接合に順方向に電流を流した場合の一般値です。 シリコンダイオードであっても、シリコントランジスタのベース・エミッタ間であっても、順方向電流が流れている場合には、0.7V程度にであることが一般的ということとご理解ください。 ご存知の通り、トランジスタにコレクタ電流を流すためには、ベース・エミッタ間を順方向のベース電流で起動する必要があります。大きなコレクタ電流を流すと、エミッタ領域での電圧降下が増えるので、一定のベース電流を流すにには、コレクタ電流が小さい場合に比べて大きなベース・エミッタ間電圧を加える必要があります。VBE(sat)の最大値は、確実にトランジスタをONするための駆動回路を設計するための指標です。 手持ちの2SC1815のVBE(sat)を測ってみたら、0.795V程度でした。(IB=10mA,IC=100mA) コレクタ電流を流さない状態のVBEは、ベース電流に応じて次のような測定結果でした。 IB(mA) VBE(V) 10 0.715 1 0.629 0.1 0.557 0.01 0.491 参考にして頂けてら幸いです。
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- by_plus
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ANo.3です。 また間違えた。 0.7Vの件は、データシートのIB – VBEのグラフか
お礼
回答ありがとうございました。
- by_plus
- ベストアンサー率28% (19/66)
ANo.1さんが正解で ANo.2さんのは違いますね。 Max1.0Vは、エミッタ・ベース間に最大電圧を掛けて 最大電流流しても1.0Vまでしか電圧降下しませんよと言うこと 0.7Vの件は、データシートのVBE (sat) – Icのグラフを見ると 上記の件と合わせて分かると思います。 http://akizukidenshi.com/download/2sc1815-gr.pdf
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回答ありがとうございました。
- kuro804
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たぶん、MAX値なので1.0V以上はベース・エミッター間に加えるな! という意味合いでしょう。
お礼
回答ありがとうございました。
- cwdecoder
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Vbeはベースエミッタ間にかかる電圧です。使用状況によって変化するので0Vの場合も有り得ますよね? ベースエミッタ間飽和電圧VBE(sat)は、トランジスタをスイッチング用途などでオーバードライブ動作させる時の設計に必要となる値で概ね0.6V~0.7Vです。
お礼
回答ありがとうございました。
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回答ありがとうございました。