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群集と母集団と有機体
タイトルのとおりで恐縮ですが、生物の群集(Communities)と母集団(Populations)と有機体(Organisms)、この3つの関連性・相違について教えてください。
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- geneticist12
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こういった術語の場合、原語がいっしょでも、訳語が分野によって違ったり、一般的な概念とは異なる定義があったりしてやっかいなのですが。 生態学や集団遺伝学の分野の話だと思って解答します。 こういった分野では populationは「母集団」ではなく「集団」で良いと思います。「母集団」は統計学での訳語ですね。また、Organismは「生物」「生き物」という訳でいいと思います。 簡単に言うと、ある種の「生物」が集まった生活や生殖の基盤となる群れを「集団」といい、同じ地域に生息しているいろいろな種の集団からなるのが「群集」です。
- suiran2
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レポートのようで,どなたもお答えになりませんが,全くの素人ですが学生に返った気分でレポートを作成しました。内容には全く責任を持ちません。 有機体(organism) 生物と同義でよいのではと思います。しかし古典的には,多細胞生物のように,細胞・組織・器官のように準位をもつ構造をとり,かつ各部分間は密接な関係を保って統合され個体性を成立させている体制化{オルガニゼーション(organization)}されたものという意味です。 群集(Community) 群集とは,ある地域に生息する生物集団です。多種の生物をまとめて考えることは,それら生物の種間関係の解析と理解が目的です。ですから群集の定義は,種間関係の解析方法や理解の仕方により多数あります。古典的には,種間関係の基本的関係は被食・捕食関係であると考え,食物連鎖に沿って,生物を生産者,第一次消費者,第二次消費者,高次消費者,分解者のような栄養段階に分けることはご承知の通りです。しかし,生物群集の構造の理論が種間競争を重視するにつれ,食物連鎖に重きを置いたこの定義は不十分となりました。群集を構成する多数の種が,どのような機構で共存が維持・促進されているのか等の問題から,生態的地位(niche)を重視することにより生物群集の構造を解析することで,理論的な発展を試みたハッチンソン(1957)等の研究もあります。 また,以上のどの観点でもすべての生物群集は調査できませんから対象を絞り込むことが普通です。その絞り込みのレベルによっても群集の定義は異なります。例えば植物のみを扱う場合には,群集といえば植物群集を示すことはおわかりいただけると思います。 母集団(population)・標本(sample) 生物群集の研究は群集すべてを調査できませんから,一般的に標本を抽出し,それを調べる標本調査法を取ります。その際の調査・研究の対象とする,特定の目印をもつすべての個体を母集団といい,実際に調査・研究の対象とする母集団の一部を標本(sample)といいます。