それそのままの研究が霊長類や鳥類でおこなわれてそうなのですが、勉強不足のためにパッと思い当たりません。類似の研究ということで、京都大学で研究されてきた霊長類、鳥類の視覚的補間について。
Fujita, K. (2004). How do nonhuman animals perceptually integrate figural fragments? Japanese Psychological Research, 46, 154-169.
http://dx.doi.org/10.1111/j.1468-5584.2004.00248.x
霊長類、鳥類の視覚的補間に関して、この研究室でやられてきたことのレビュー。この論文以降に出版された論文は、次。
Fujita, K. & Giersch, A. (2005). What perceptual rules do capuchin monkeys (Cebus apella) follow in completing partly occluded figures? Journal of Experimental Psychology: Animal Behavior Processes, 31, 387-398.
http://dx.doi.org/10.1037/0097-7403.31.4.387
Fujita, K. & Ushitani, T. (2005). Better living by not completing: A wonderful peculiarity of pigeon vision? Behavioural Processes, 69, 59-66.
http://dx.doi.org/10.1016/j.beproc.2005.01.003
Ushitani, T. & Fujita, K. (2005). Pigeons do not perceptually complete partly occluded photos of food: An ecological approach to the "pigeon problem." Behavioural Processes, 69, 67-78.
http://dx.doi.org/10.1016/j.beproc.2005.01.002
これらの論文の参考文献を見れば、海外での研究もフォローできるかもしれません。
視覚的補間は、網膜に入ってくる情報に付け加えをおこなうのだから、動物への認知的な負荷は高まります。上の論文のどこかに書いてあった(か話に聴いたのだ)と思いますが、奥行きに敏感でなければならない樹上や、茂みに自分を食べる捕食者や自分が食べる被食者が潜んでそうな地上に生息する生物は、視覚的補間の能力を得ていてもよさそうだし、ハトのように空を長く飛行していてその都度の視覚的処理にそれほどの負荷をかけていられない生物では、視覚的補間の能力が低かったりしそうです。
また、運動ということですが、無意味な移動であれば、その運動は知覚を干渉しそうですが、バイオロジカルモーションを含むような有意味な運動であれば、知覚を促進することもありそうです。
以上、何の文献も読まずに書いたので、でたらめを言っているかもしれません。
病気療養中ということで、おだいじになさってください。
お礼
パークスのらくだで検索したらありました。 まさにそうでした。私の考えていたものがありました。 ありがとうございます。