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ポテンシオシタット
先日、研究の都合上測定溶液の電位をゼロにする必要がでてきました。知人に「カウンター電極とアースを接続すればいいんじゃないか」と言われて実際に接続してサイクリックボルタンメトリーととったところ、ボルタモグラムが見たこともないような波形を示しました。具体的には酸化・還元波は見られず、横軸に対象なグラフが得られました。ポテンシオスタットの原理を正確に理解していないのでなんとも言えませんが、個人的にはカウンター電極にアースをとることは測定法上、的外れな処置のような気がしてなりません。 アースに接続することでなぜ測定が行えなくなるのでしょうか?ご存知の方ご教授お願いいたします。
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まず, >測定溶液の電位をゼロにする これが意味不明です. というか,本質的にそういうことはできません. 電位というのはポテンシャルですから,絶対0というものは取りようがないからです. > カウンター電極とアースを接続すれば 通常のポテンショスタットではそれをやると最悪機械を壊します. > アースに接続することでなぜ測定が行えなくなるのでしょうか? 通常のポテンショスタットは,作用極電位がポテンショスタットの機械のグラウンドレベルになるように常に維持されます(ショートされているという意味ではない).そして,機器のグラウンドレベルは,通常は外部回路のアースと同電位です.したがって,対極をアースすると言うことは,作用極と対極を同電位にしようとすることと等しく,ポテンショスタットの動作と相容れません.通常は保護回路が働くので測定ができなくなるだけですが,最悪,機械が壊れると書いたのはそういう理由です. 始めに戻って,溶液の電位を0にしたいというのは,溶液を接地電位と同電位にしたいということだと捉え直してみます.しかし,カウンターをアースに落としても,溶液電位は接地電位になりません.溶液と電極の間には電位差が発生するからです.そしてこの電位差を知る方法はありません. 何がやりたいのかよくわかりませんが,そこから考え直す必要があると思います.
お礼
回答ありがとうございます。 用語の使い方が間違っており、大変失礼いたしました。 >作用極電位がポテンショスタットの機械のグラウンドレベルになるように常に維持されます 初めて知りました。おっしゃられる通り、機械が壊れていたかもしれないということを考えるとゾッとします。 あまりの知識のなさに恥ずかしい限りで、今後勉強したいと思います。ありがとうございました。