有機ELに関する論文
有機ELに関する論文を読んでいるのですが、いくつかわからないところがあり困っています。少しでも良いので、手助けしてくださると助かります。よろしくお願いします。おおまかには、アントラセン誘導体のいくつかの分子(アントラセンにSが差し込まれたり、Oが差し込まれたり、アリル置換其やアルキル置換其の長さが違ったり)を用意し、それらを発光層に用いた有機EL素子の特性の違いを見ていくという内容です。
用いた分子・[9,10-bis(1-dodecylthio)anthracene(ADS), 9,10-bis(1-propylthio)anthracene (APrS), 9,10-bis(phenylthio)anthracene (APS), and 9,10-bis(2-naphthylthio)anthracene(ANS)] and an ether, [9,10-bis(1-dodecyloxy)anthracene (ADO)]
・The bathochromic shift (5 nm) of the sulfide derivative ADS in comparison to that of the ether derivative ADO indicated that the decrease in the HOMO–LUMO band gap was due to an electron delocalization effect from the heavier chalcogen atom.
「硫化物誘導体ADSの深色シフト(5nm)、(エーテル誘導体ADOのそれと比べ、)は、ホモールモバンドギャップの減少は、より重たいカルコゲン原子からの電子非局在化効果によるものだったということを示した。」
と訳したのですが、よく意味がわかりません。
・In contrast, the aryl substituents, both phenyl (of APS) and naphthyl (of ANS), caused a red shift, possibly due to the participation of the conjugated system between the aryl substituents and the anthracene ring.
「対照的に、アリル置換基、フェニル(APSの)とナフチル(ANSの)、は、赤方偏移を引き起こした。これは、アリル置換基とアントラセン環の間の共役させた系の関与による。」
これもよく意味がわかりません。共役と赤方偏移にはどういう関係があるのでしょうか。
・The lower fluorescence quantum yields of the other anthracene sulfide derivatives might be attributed to quenching from the sulfide substituents, that is, the sulfur lone pair of electrons participated in the photo-induced electron transfer to the excited state of the anthracene
消光の原因(?)である、that is以降の分の意味がわかりません。
・Due to the low melting temperatures and potentially close p-stack solid state packing of ADO, ADS, and APrS, poly(Nvinylcarbazole)(PVK) was used as a host material matrix in all the electroluminescence (EL) devices to improve the film-forming properties in the emitting layer, which was fabricated by a spin coating process.
Due to が修飾している文の意味がよくわかりません。
お礼
回答ありがとうございます。 発光の原理に関してはまだまだ勉強不足のようなので、さらに勉強したいと思います。
補足
アントラセンの単分子ワイヤーについて論文が出ているわけではないようなので詳しいことは分からないのですが、分子をゼオライト細孔中で配列させると電子雲を接触して導電性が向上したと書いてありました。