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増資と減資

すみません。どなたか教えてください。 取引先のA社が 「工場立替のために資本金1千万円に対し,1億円の増資引き受けを得て,新資本金1億1千万円とした後に、1億円を無償減資し、当初の資本金1千万円と同額とする」 とのことですが、これはいったい何を意味するのでしょうか。 株式について知識の乏しいので、わかりやすく教えていただけたらうれしいです。 よろしくおねがいします。

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  • tnt
  • ベストアンサー率40% (1358/3355)
回答No.1

減資そのもののしくみについてはちょっと詳しく無いのですが、 要は、資本金(まあ、一種の借金ですね。返さなくてよいけど)を 帳簿上減らすことで、見かけ上の資産を増やす操作です。 普通は、債務超過(資産よりも借金が多い状態)を防ぐ為に行います さて、このA社。危ないけれども援助先が現れたという感じですね。 株券(時価)の総額が会社の価値と同等ですから、 つまり、今までの株券の価値を1割にまでへらして、 9割を新しい出資先に割振り、その対価として1億円をもらうという 形です。 つまり、この会社の価値の総額は、 新しく建てた工場の価値も含めて、1億1千万円ということになります。 また、旧株主の持つ株の価値の総額はそのうちの1千万円だけになります。 (見かけ上の最終的な資本金は1000万円ですから、  旧株主の持つ株券(額面)の総額は90万円です) 問題は、9割の株をあたらな処に割振ったということで、 これは事実上、経営権の譲渡、言い換えれば身売りに相当します。 また、もしもこれで経営権が変わらないようなところに 割振っているとしたらもっと問題で、 各グループ会社間で帳簿上の操作をして、 債務超過を免れるようにしている可能性もありえます。 (そごうが典型的な例でした) 本当に工場を建て替えるのか、それに1億円掛かるのか、 工場はすぐに抵当に入ったりしないのか。 ここらへんで、危ない会社・再起する会社の区別も付くと思います。 なお、とんでもない例として 9割の株を1億で取得した新経営者が 工場を建てずに、資産を全部他の会社に移した上で 倒産させるなんて事もあります。 つまり、経営権を握ってから、会社を分解して資産だけ手に入れて 負債と従業員は捨ててしまうわけです。

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