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何故このタイトルなのか教えてください。
スタインベックの「怒りのぶどう」ですが、このタイトルはどこから来ているのでしょうか。
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ジョン・フォードは「怒りの葡萄」でもアカデミー監督賞を受賞しました。モノクロですが、まだご覧になっていないのでしたら、ぜひ。いい映画は色とか画面の大きさとは関係なくひき込まれますね。
- shigure136
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映画の冒頭で語られる「怒りの葡萄」の時代背景が大きく関っています。 そこでは、【アメリカ中部に砂嵐地帯(Dust Bowl)と呼ぶ乾燥地がある。この乾燥と貧困が多くの農民の生活を不能にした。これは自然の猛威と経済変動に土地を追われ、安住の地と新しい家を求めて長い旅に出る農民一家の物語である。 】と農民の悲惨な状況が浮彫りにされます。 なぜ「怒りのぶどう」なのか? スタインベックは原作『怒りのぶどう』第25章で、カリフォルニアに大量の果実や穀物が実っているのに、そして一方には飢えた人々が多くいるのに、それらの果実や穀物が収穫されず、むざむざと腐れ果てていく様子を描いている。なぜ、こういうことが起こるのか? 大農園・大資本による果実の価格操作と農業労働者に対する賃金操作の結果なのである。かくて、富めるものは一層豊かになって土地と資本を増やしていくが、貧しいものは一層貧しくなり、わずかに持っていた農地までも失ってしまう。しかし、貧しいものたちが、いつまでもこの状況を我慢しているわけではない。 人びとの目の中には、失敗の色がうかび、飢えた人びとの目の中にはしだいにわきあがる激怒の色がある。人びとの魂の中には、怒りのブドウが、しだいに満ちて、おびただしく実っていく。収穫のときをめざして、しだいにおびただしく実っていくのだ。(邦訳『怒りのブドウ』407頁)
昔、読んだ本で興味があったので調べてみましたが、 どうやら、スタインベックの奥様が考え付いたタイトルらしいです。 もともとは聖書の黙示録の一節から取られたようです。 神の激しい怒りに触れたかのように、次から次へと事体が悪くなっていったような話だったかな? うろ覚えで申し訳ありません。
お礼
ありがとうございます。 アメリカ文学は聖書なしには語れないのですね。 もっと勉強してみます。
お礼
ありがとうございます。 イメージが浮かんできました。 この映画のリメイクはなされていないようですが、今の世界事情にぴったりだと思うのですが。。。