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第二次世界大戦・南方での飲み水は、
いったいどのように調達していたのでしょうか? そしてどのような方法で、飲めるように工夫していたのでしょうか? また、参考になるような書籍、ホームページなどがあれば教えて下さい。
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「南方」といってもさまざまな環境の差異があります。 中部太平洋の珊瑚礁からなる島々では、例えば「ウォッゼ環礁」の守備隊は、雨水(スコール)をタンクに貯める(このため施設の屋根の雨樋はみなタンクへ繋っていた)。地下水を利用する(ただし薄い塩分を含んでいた)。となっていたようです。 南太平洋のブーゲンビル島などでは、スコールのほかに沼や河川があるので、731部隊で知られる石井四郎軍医が開発した「石井式濾水器」(後の九八式衛生濾水器)などで濾過して、必ず沸騰させた上で飲用しました。この濾過器は従来のそれが主として繊維フィルターであったのに対し、今でいうところのセラミックの多孔を利用したもので、「小便」すら飲めるといわれたものでした。 硫黄島のような井戸を掘らねば水を得られないような地域の場合、「野戦作井隊」(やせんさくせいたい)という専門の部隊を派遣して水を得ました。 なおこの部隊は、他に沖縄、朝鮮の済州島などにも派遣されております。 浄水した水は、般水用の道具を使って前線に運びました。これもさまざまな種類がありましたが、学研『太平洋戦史シリーズ 39 帝国陸軍戦場の衣食住』の中に「戦場での給水機器材」という項目がありますので参考にされては如何でしょう。
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- eqw-102
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トラック島に常駐していた艦船ではスコールのたびに天蓋(シート)で雨水を収集したそうです。 「スコール発生。天蓋用意。」 殆ど何も変化は無く、 これが命令で、仕事だったそうです。(^_^;) 各艦艇ごとに水の収集にはやっきになっていたようです。 艦船では、風呂は3日に1回。入浴時間も短く定められ、入れかわります。 朝、洗面器に1杯の水が支給されますが、 顔を洗わずに飲んでしまう兵士が殆どだったようです。(暑いし、のど渇くし。) 水1リットルに対し、海水をこれだけ混ぜても問題なく飲める。など、節約していたそうです。 少し大きい島なら川や湧き水があります。 スコールを貯水すれば相当な貯水量は稼げるでしょう。
お礼
丁寧なご回答、ありがとうございました。
- 6dou_rinne
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基本的には後方から補給します。 ただ、補給が間に合わない、できない場合は現地の汚い水をあれこれと工夫をして使っていました。 日本軍の場合、防疫給水部隊というのがあり給水器をもっていましたがすべての部隊に配属できるだけのものはなく結局は自分たちの工夫で使っていました。
補足
お返事ありがとうございます。 具体的にどのような工夫がされていたのか教えていただけると幸いです。
お礼
わかりやすくて丁寧なご説明、大変参考になりました。 ありがとうございます。