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経営数学その3
- 証券A、B、Cのリターンは確率的に変動する。
- ポートフォリオについて、期待値と標準偏差を計算する。
- リスクのないポートフォリオを組むための組み入れ比率を求める。
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問題を回答させていただきます。 問題(7) リターンの期待値=(状況1のポートフォリオの収益率)×0.5+(状況2のポートフォリオの収益率)×0.5={(1/3)×0+(1/3)×3+(1/3)×12 }×0.5+{(1/3)×20+(1/3)×5+(1/3)×2 }×0.5=7.00 標準偏差={0.5×(リターンの期待値ー状況1のポートフォリオの収益率)^2+0.5×(リターンの期待値ー状況2のポートフォリオの収益率)^2}^1/2=2.00 問題(8) 証券Aを1/2、証券BとCをそれぞれ1/4ずつ組み入れたポートフォリオのリターンの期待値と標準偏差は リターンの期待値={(1/2)×0+(1/4)×3+(1/4)×12 }×0.5+{(1/2)×20+(1/4)×5+(1/4)×2 }×0.5=7.75 標準偏差={0.5×(7.75ー3.75)^2+0.5×(7.75ー11.75)^2}^1/2=4.00 同様に、 証券Bを1/2、証券AとCを1/4ずつ組み入れたポートフォリオの場合、 リターンの期待値=6.25 標準偏差=1.75 証券Cを1/2、証券AとBを1/4ずつ組み入れたポートフォリオの場合、 リターンの期待値=7.00 標準偏差=0.25 問題(9) リターンの期待値=状況1のポートフォリオの収益率=状況2のポートフォリオの収益率 となるときに、リスクは最小化され、標準偏差は0となる。 証券A、B、Cを入れる割合をそれぞれa、b、cとすると、 a+b+c=1・・・・・(1) リターンの期待値=状況1のポートフォリオの収益率=状況2のポートフォリオの収益率より 0.5×(0×a+3×b+12×c)+0.5×(20×a+5×b+2×c)=0×a+3×b+12×c=20×a+5×b+2×c・・・・・(2) これらをa、b、cについて解くと、 a=1/3、b=0、C=2/3となり、証券A,B,Cについて、それぞれこの割合を組み入れれば良い事になる 問題(10) ある投資家の効用=(ポートフォリオの期待リターン)-(ポートフォリオの期待リターン)2/30-(ポートフォリオのリターンの分散)/30 を各場合において当てはめて計算してみると、 問題(7)の場合、投資家の効用=7.75-7.75×2/30-2^2/30=6.4 同様に、 問題(8)において、 証券Aを1/2、証券BとCをそれぞれ1/4ずつ組み入れたポートフォリオの場合、投資家の効用=6.7 証券Bを1/2、証券AとCを1/4ずつ組み入れたポートフォリオの場合、投資家の効用=2.77 証券Cを1/2、証券AとBを1/4ずつ組み入れたポートフォリオの場合、投資家の効用=6.47 問題(9)の場合、投資家の効用=7.46 以上より、投資家の効用を最大にするのは『問題(10)』の場合である。 計算過程も明記し、少々長くなりましたが、ご確認ください。