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伊藤ハクブン?
昔の千円札の肖像でもある「伊藤博文」は、教科書には「いとうひろぶみ」というふりがながついていると思うんですが、昔「なんでも鑑定団」の中で、「伊藤ハクブン」といっていたことがあったと思います。 「お江戸でござる」で杉浦日向子さんが徳川15代将軍「徳川慶喜」を「徳川ケイキ」と言っていたような気がします。 この呼び方にはちゃんとした意味があるのですか?(ただのスラングじゃなくてという意味です) 「折口信夫」を「オリクチノブオ」と呼ぶのとは少し違う気がするので質問しました。「折口信夫」は知らないで使っている人は多いですが、「伊藤博文」は知っていて使っている気がするので。
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「有職読み」という、成功した人を元の名前ではなく、音読みで読まれる現象があります。 藤原定家(さだいえ)を藤原ていかと読んだり、森有礼(ありのり)を森ゆうれいという具合です。 作家などは、ペンネームが音読みで読まれて、そのまま通用していることがあります。 著書の奥付にローマ字で書かれている名前が、本によって違う場合もあります。 折口信夫(しのぶ)を(のぶお)と読むと、知らないと思われてしまいますね。 出版社が勝手に音読みにしていたので、訂正したと言っていた作家もいました。 佐藤雅美という時代小説作家がいますが、「まさみ」と奥付にふりがなを振られ、女流作家と勘違いするファンが多く困ったそうです。「まさよし」と読むのだそうです。
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- sesame
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日本の男性文化が漢学・儒学指向であった伝統の名残りだとおもいます。 古くは中古~中世の貴族名などでも、藤原定家(ふじわらのさだいえ)を藤定家(トウ・テイカ)、俊成(としなり)をシュンゼイなどと書き、読みならわしていました。 「より正式なものは音読み」という意識がどこかにあるんでしょうね、やっぱり。 伊藤博文の名はもちろん「ひろぶみ」で合ってます。 「ハクブン」と読むのは、スラングとはいわないまでも、一種の衒学的な読み癖と思ってくださってかまいません。
お礼
「藤原俊成」の名前は「トシナリ」だと思っていたので高校の文学史の本で「シュンゼイ」とルビが振られていたので変だと思ってました。 スラングという言葉を使ったのは、「原敬」を「ハラケイ」と読むのは友達のニックネームみたいに思えたからです。 3年前、「折口信夫」は「ノブオ」だと思い込みがちだと本で見たので不適切ながら例にしました。教科書で折口信夫がどんな人であるかを知ったのはそれから3ヵ月後のことでした。
お礼
「有職読み」ですか。知りませんでした。 「藤原定家」はなぜか気になりませんでしたが、「藤原俊成」を「シュンゼイ」と読むのはやはり疑問でした。 例に「折口信夫」を出したのは極端すぎた気がします。音読みではないですから。 徒然草の作者の「吉田兼好」の本名は卜部兼好(ウラベカネヨシ)ですが、後に「ケンコウ」と呼ばれるようになったのも「有職読み」でしょうか。