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交通機関で「等級」制が廃止されたのは
鉄道の場合、68年10月のダイヤ改正時に等級制を廃止したということを聞いたのですが、運営的な理由のほかに名称的な理由もあったと推察します。 当時どのような思想的な流れがあったのか、知りたいと思いました。
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私は鉄道はくわしくないので想像ですが、60年代初頭から池田内閣の所得倍増計画とか、中流階級(貧富の差の解消)ということが政治家にも国民にも意識されていき、その後の実際70年代の日本の高度成長につながっていった時期の、ちょうど狭間に等級廃止はあったようです。 世相的に中流意識が高まっていった時代に、等級が存在するという矛盾や国民の拒否感などが、等級制を無くさせたのではないでしょうか。
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- yoshi-thk
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43.10(ヨンサントオ)のダイヤ大改正の時には、特急網が全国的に普及した時期だと記憶してます。 それ以前には、特急は一部の限られた人にのみ利用されていたのを、 高度経済成長の時代に合わせて、全国に特急列車の連絡網が出来たダイヤ改正でした。 昭和39年に東京-新大阪間の東海道新幹線が開業して、それに連絡する列車網も確立した時期だと思います。 この時期から、モータリゼーション(自動車の大衆化)の時代と言われるようになってきて、 自家用車の普及が進み、トラック輸送も鉄道貨物輸送に取って代わり始める直前の時期に掛かっていたと思ってます。 その代わりに、以前から運用されていた長距離の普通列車は廃止され始めてます。 経済成長に合わせて、経済交流に伴う出張族もこのころから増えてきたのでしょう。 また、あの時代は飛行機がジェット化して間もないので、主要な空港のみにジェット機が就航していて、 地方空港では、プロペラ機が主流でした。 そして、飛行機の運賃も高い時代でしたので、列車を利用した国内の出張は多かったようです。 そして、「みどりの窓口(マルスシステム)」が全国の主要駅に設置されたのもこの時期です。 発券業務の煩雑化を防ぐ意味で、等級制を廃止したこともあるかと思います。
お礼
交通の形態が変わった時期でもあったのですね。そして合理化のために廃止された、非常に納得のいくことだと思います。
- tatsumi01
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夏目漱石の「坊ちゃん」を読むと、明治時代は汽車が上等と下等に分かれていたようです。 いつからかは知りませんが、一等車、二等車、三等車の三階級制になりました。1960年頃一等車が廃止され、1968年には二等車、三等車がそれぞれグリーン車、普通車になりました。 思想的な背景は知りませんが、日本では階級的な差別につながる言葉は追放される傾向があるようです。下等なんか特にそうです。三等も、三等重役など良いイメージを与えなかったのです。
お礼
下等というのは凄いですよね。それが凄くない時代があったとことがまた凄い。階級差別を排除する思想ですねやっぱり。
お礼
高度経済成長とは、古い考え方も一新されたという面があるのでしょうね。中流意識などまさに、古い日本がめくられていったようなことなのでしょう。