ダイヤ改正は、その前後で車両や乗務員などの移動(転属)などが発生することが大半ですし、ダイヤ改正の当夜に多くの移動があることもよくあります。場合によっては一部列車の運休や編成変更などが発生することもあります。その上ダイヤ改正直後は乗客も社員も不慣れな場合が多いので、大きな混乱を避けるためなるべくお客さんの少ない時期にすべきです。このため、年末年始やお盆、ゴールデンウィーク、春夏冬休みなどは避けるべきです。お客さんが少ない時期なら2月とか6月とか9月とか12月前半とかがいいですが、ダイヤ改正前後に災害などでダイヤが乱れるとただでさえ不慣れなので大混乱になる心配があります。それに車両の移動(転属)などが災害などでできなくなる心配もあります。このためダイヤ改正は災害も少ない時期を選ぶべきです。2月は雪害の心配が大きいですし、6月は梅雨の集中豪雨が心配です。9月は台風災害が心配ですので避けたほうが無難でしょう。また、12月前半は旅客は多くありませんが、12月に入ると年末で貨物輸送が増えるので避けたほうがいいのでしょう。
そういう意味で、雪害が終わりかけて春休みの観光客が増える前の3月上旬か10月くらいが最適です。3月は卒業生が休みになるので通学客が減りそういう意味でも最適で、新年度に向け新しい方針やダイヤで実行できるために、この時期が多いようです。
特に、最近はダイヤ改正までに新車を作ったり、線路やホームを増やしたり、信号設備を改良したりして、その完成後より便利なダイヤに改正することが多いです。各会社は4月からの年度予算で仕事をしているので、4月から仕事を発注して、年度末に近い3月ダイヤ改正前までに完成させ、車両や工事の代金を支払ったりするのにいい時期です。このため最近は3月上旬改正が多くなったと思います。