• 締切済み

欧米人は「人類は楽園を追われた」とすぐ言います。

文化論をめぐる質問かもしれませんが、まず、哲学ジャンルに投稿してみます。 欧米人(とくに芸術家)は、人間の問題を考える際に、必ず枕詞のようにして、「人類は罪を犯し、楽園を追われたのだ」、と考えてから(実際そう書き出してから)、始めます。 まるでそうしないと何も考えられないのか、と訝りたくなるほどです。 彼らは、「楽園を追われた」という最初のイメージ抜きに、人間の問題を考えることが出来ないのでしょうか? 日本人は、別にそんなことを考えずに、「人間とは?」「生きるとは?」と思索開始できますよね。 その差異が、非常に不思議なんですが…… まあ、どちらが「得」かといえば、欧米人のほうが、お決まりのスタート地点(切り口)から、思考できるスムーズさがあるでしょう。日本人は、茫漠たる荒野のなか、素手でものを考えざるを得ず、「論」を構築しにくい。 そんな感じがします。 要するに質問の趣旨は、皆さんは欧米人の思考に苛立ちを覚えたことがありませんか? また、「楽園」云々を抜きにしている欧米人の作家といえば、誰が思い当たりますか? という2点です。

みんなの回答

回答No.4

>欧米人(とくに芸術家)は、人間の問題を考える際に必ず枕詞のようにして「人類は罪を犯し、楽園を追われたのだ」と考えてから(実際そう書き出してから)始めます。 これを知らなかったので2点とも、まともに回答することはできませんのですが、敢えて一言。 「苛立ち」よりは「それもそうか」という感じですかね。私個人としては。 だって実際、この世はむごい場所ですもの。 こんな世界に放り出されたからには何か悪い事したからなんだろう、ってとこじゃないでしょうか。 そんなふうに感じました。

noname#73834
質問者

お礼

たいへん面白い視点に感謝します。 「こんな世界に放り出されたからには何か悪い事したからなんだろう」との推察には、深くうなずくばかりです。 楽園願望が強烈にある、それこそ、欧米人の原初の発想なのでしょうね。 日本の風土は、水に恵まれ、世界に対する恨みがそれほど強くない気がします。また、敵対しうる言葉の通じない異民族も少なかった。 もともと楽園に近いということかもしれません。

  • maddog
  • ベストアンサー率52% (18/34)
回答No.3

私はあまり苛立ちを感じませんね。 質問者様の謎を解くには、「哲学」よりも「歴史」に答えがあると思われます。 (1)、そもそも、日本には神が1万以上存在します(歴史的意味で)。 これは日本人が「万物(世界)」=「神仏」と捉えてきた為です。 しかし、ご存知の通り欧米は一神です。 日本の場合は古来から宗教と政治が密接ではありますが、完全に中心だったとは言えない部分があります。 しかし、欧米では宗教を積極的に政治に取り入れ、ほとんど中心に据えてきました。 これは「王=神」とする事で、支配の効率化を図った為と思われます。 その為には一神教である必要がありました。 おかげで、かなり早い段階で思想の統一が図れたわけですが、しかし、今度はそれが逆に思考の束縛となってしまったわけです。 さて、質問者様の仰います「楽園を追われた」ですが、彼らの歴史を振り返ってみると、まさにその通りでうなずけるものがあります。 逆に日本は小さな島国だったので、追いやられる事はあっても、「楽園を追われた」と言えるような大それた移動ができませんでした。 おそらくそうした歴史を背景とした、DNAにまで刻み込まれた文化・思考の違いが主な原因でしょう。 日本は政治の中心に宗教がない事(創価除く)と、あまりに生活と密着しすぎた為に、空気のようになってしまい、それがかえって宗教を意識しない柔軟な思考を生むのでしょう。 (2)、私は現代の作家には疎いので、神の概念を常識レベルまで上げてしまっている欧米人が、実際にそう考えているのか、建前なのかよく分かりません。 ただ、科学者には多いです。 ただし、そう考えてる科学者も多いですが…。 暇があれば、「哲学」といっしょに「歴史」を学ぶ事で裏も取れば、かなり思考の幅が広がると思います。

noname#73834
質問者

お礼

“歴史を考えよ”というご意見、たいへん参考になりました。 ともあれ、日本人は、「人間」の問題を考えるさいに、歴史をふりかえる傾向があるのでしょうね。「どこから日本人はやってきたのか」「開国の影響とは」といった風に。 ある意味で、「人間=日本人」と考えたがる視野の狭さがあるのかもしれません。 しかし、「歴史」は「歴史」だ、というのが日本人的態度ですね。 他方、欧米人が「歴史」をベースにしつつ物を考えていても、どこか「楽園からの追放」といったイメージを混入させているような気がします。 「歴史」自体が、先っぽのほうで聖書と混じってしまっているフシがある。 そして、「人間=アダム」という連想が、どうしようもなく反射的・発作的に出てしまうんでしょうね。

  • phj
  • ベストアンサー率52% (2344/4489)
回答No.2

そうですね。楽園~~よりその思想を作っている、唯一神的発想が一番気になります。 彼らの発想を見ていると、神を信じていないと無神論者しかありえないんですよね。多神教とか、神道のようなアニミズム的な感覚は分からないのだろうなあと思っています。 千と千尋の神隠しってありましたよね。親が豚になってしまうのは穢れ(けがれ)の発想だと思うのですが、あれを欧米人はアダムのりんごのように理解するのでしょうかね。 私は多神教的なニュアンスを理解できなそうなところが一番いらいらします。 しかし原罪ということであれば、日本人も仏教思想的な業(カルマ)や神道的な穢れ(けがれ)の精神構造がありますので、そんなに変わらないような気がしますよ。まあ何でもそこから発想するわけではありませんが。

noname#73834
質問者

お礼

ご回答に感謝します。 たしかに穢れと原罪は、似ていますが、大きく異なりますよね。 同感です。 日本人は、いつもいつも「穢れ」を哲学的思考の軸にしたりはしない(ただ、無意識的なところまでは分からないですが)。 欧米人は、その点、つねに「原罪」を頭の片隅に置いているような風情がある。 たぶん、「人間」=アダムという連想がこびりついているのでしょうね。 日本人の場合、「人間」=??となるはずです。 「人間」と言われて、咄嗟に思い浮かぶものが無い。 ほぼ白紙です。 キリスト教徒の方々は別として、多くの日本人はそうでしょう。

noname#17513
noname#17513
回答No.1

>「人類は罪を犯し、楽園を追われたのだ」、と考えてから(実際そう書き出してから)、始めます。 これについては知りませんでしたが、 >皆さんは欧米人の思考に苛立ちを覚えたことがありませんか? 聖書を信じる欧米人の思考には、70%程度賛同できますが、 進化論を信じる日本人の思考には、0%程度しか賛同できません。(大半の日本人は進化論の真偽について考えたことはない に過ぎないでしょう) 欧米人の誤りは 「罪を犯し」 と考える点です。 ルシファーは地球人に、地球人と宇宙人は本質的に同じ人間であり科学技術を進歩させれば宇宙人同様に不老不死になる と教えただけであり、地球人がそれを知ったことが宇宙人にとって危険要因となった というだけであり、罪を犯したわけではない からです。 保護状態にあったエデンの実験場から外に出されたという認識は正しい と思います。 これらの認識がないと「人間とは?」という問題を正確に考えることはできない と思います。

noname#73834
質問者

お礼

ルシファー云々というのは、まったく電撃的に想定外でしたが、ご回答に感謝します。 ともあれ、エデン云々という思考方法に、違和感を抱かれてはいない、ということなのですね? そういう日本人の方々もいらっしゃるのは、もちろん結構なことだと思います。

関連するQ&A