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「致します」と「させていただきます」の違い
お世話になります。 「致します」と「させていただきます」の違いがよくわかりません。 例えば、 A)後ほど、ご連絡致します。 B)後ほど、ご連絡させていただきます。 「お願い致します」と「お願い申し上げます」のような感覚で Aが社内向け、Bが社外向けかなぁと思ったのですが明確ではありません。 また、 E)お送り致します。 F)お送りさせていただきます。 G)送らさせていただきます。 「送る」という言葉を敬語にするには、どのような表現が好ましいでしょうか? Gは変換できませんし不自然な気がしますが、 使ってらっしゃる方が結構いますし、「遅らせて」と混同しないよう 「さ入れ」が定着したとも聞いたことがあります。 特に、一つの文に動詞を二つ入れたい時が困ります。 「○○を作成致しましたので送付させていただきます。」 「○○を作成させていただきましたので送付致します。」 この時、文を二つに分けたくありません。 どなたは詳しい方、よろしくお願い致します。
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◆ 主体をどこに置くかという違いだろうと思います。 「~致します」は、話し手の行為です。 「~させていただく」は、「使役+いただく」の形で相手の自分に対する力の行使をニュアンスとして含んでいます。 私が勝手に致すわけではありません。 「あなたが私に~させる」という状況を私が「いただきます」という意味になります。 良く言えば相手を立てる。 悪く言えば責任逃れ。 といった感じでしょうか。 ◆ >「送る」という言葉を敬語にするには、どのような表現が好ましいでしょうか? :#4さんが専門的見地から解説されていますが、私も「G)送らさせていただきます。」は誤った表現だと思います。 「F)お送りさせていただきます。」は、「お」「いただく」と丁寧語や謙譲語が重複していてくどい印象を与えそうです。 素直に『送らせていただきます』で十分でしょう。 「遅らせて」との混同に関しては殆んど前後の文脈から判断できるでしょうし、仮に混同があったとしてもそれは日本語の宿命というべきでしょう。 この例の中では「E)お送り致します。」が最も相応しいように思います。 ただ、「送付」という漢語表現はやや硬い印象を与えるので、それを補うために「送付させていただきます」としたほうが良いような気もします。 ◆ >一つの文に動詞を二つ入れたい時が困ります。 :最初に述べたように、主体の相違ということに留意すれば良いかもしれません。 つまり作成した○○の重要度によって使い分けるということです。 ・非常に重要な書類であれば、相手方が自分に作らせたものというニュアンスを強調して、 「○○を作成させていただきましたのでお送り致します。」 ・特に重要な書類というわけではなく、「送る」ということ自体が重要だと判断した場合は、 「○○を作成致しましたので送付させていただきます。」 とすると自然なニュアンスが出るのではないでしょうか。
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- luune21
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「いたします」と「させていただきます」に大きな違いはありません。 ただし、例文G「送らさせていただきます」は日本語として誤っています。現在のところ「さ入れ」が定着しているとは言いかねます。いくら言葉が時とともに移り変わるものだとはいっても、これは文法を根底から破壊する用法です。許容してはいけないものだと思います。 --「(さ)せていただく」という表現は、昭和初期頃から関西で使われ始め、1950年代中頃より関東でも定着してきた言葉と1986年の文化庁の資料にあります。 「させていただく」は、あえていえば「いたす」よりも「あなたのおかげで」とか「勝手ながら」という意味がこめられている気がします。感謝または申しわけありませんという気持ちのあらわれといえるでしょう。 確かに、上のような心情的背景がないときに使うと、押し付けがましい言葉ととられかねませんね。 しかし、何年も足を運んだ末にやっと新規に取引ができるようになった相手への礼状などで「取引いたす」では言葉が足りない感じがします。もはや「お取引させていただく」が自然でしょう。 また、いつもの床屋に行ったら定休日でもないのに休業していて、シャッターかなにかに次のように書かれた紙が貼付されていた場合はどうでしょうか。 ・本日、XXXのため休業いたします ・本日、XXXのため休ませていただきます 当然、どちらも一方的です。しかし、下の例文のほうが「申しわけありません」という気持ちの含みが感じられます。 >一つの文に動詞を二つ入れたい時が困ります 動詞が二つあるのであれば仕方のないことでしょう。 私自身は分けるほうがスマートだと思います。
お礼
実は当方関西でして「させていただきます。」が氾濫しております。 もっぱら感謝の意なんですが、他の地域では「押し付け」に感じると知り 勉強になりました。ありがとうございました。
- baihu
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> 「致します」と「させていただきます」の違いがよくわかりません。 同じ意味で使われています。語感として「~させていただきます」を押し付けがましく感じる人が結構多数います(私も嫌いです)ので、多用しないほうがいいと思います。書き手からの依頼のように見せながら、まるで読み手の希望を汲んでのレスポンスであるかのようにしている問答無用なところが(書き手の意図とは別に)無礼な表現だと感じます(^^; 「~いたします」で失礼にあたることはまずありませんし、「~させていただきます」に変える必要がある文例に覚えがありませんので、使わなくてよいように思います。 > 「送る」という言葉を敬語にするには、どのような表現が好ましいでしょうか? 書類や物品を郵送するような場合、「送付いたします」のように漢語+「いたします」が素直な文でしょう。お客様を駅まで/タクシーまで見送るような場合(「お迎えに上がる」の反対)なら、「ご案内いたします」でしょうか。“相手が遠慮しようが付いて行かせてほしい”というニュアンスなら、「~させてください」というストレートな依頼表現もあります。 > 特に、一つの文に動詞を二つ入れたい時が困ります。 同じ表現が続くことに対するこの語感は素晴らしいと思います。実際には、続いてもそれほど違和感はありませんが、気になるなら「○○を作成し送付いたしました(いたします)ので、ご確認ください(お納めください)」などはいかがでしょうか。
お礼
「○○を作成し送付いたしますので、お納めください」 このフレーズいいですね。 ありがとうございました。
- garamond
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オーソドックスには「致します」です。 最近「させていただきます」が氾濫していますが、 「~させていただきたいと存じますが、…」 と言ったた上で、 「それでは、~」 と言うならまだしも、相手の諾否を尋ねもしないで一方的に宣言するのは失礼です。 部下に「俺は先に帰らせてもらうよ」と言うのはいいでしょう。 「お休みを戴いております」 も、謙譲語だからいいと勘違いしている向きがありますね。 でも、多勢に無勢でしょうね。 あと、別な例で、「~じゃないですか」も実に不快な言葉遣いですが、言っても詮無いことと諦めています。
お礼
参考に致します。 ありがとうございました。
- tatsumi01
- ベストアンサー率30% (976/3185)
私は「させていただきます」は絶対に嫌いです。押し付けです。「誰が許可したんだ」という気分になります。 「致します」で良いではありませんか、
お礼
参考にさせていただきます。 ありがとうございました。
お礼
「送ら(さ)せていただきます。」は割と年配の方で使ってらっしゃるのを耳にするので、 定着しているものかと思いましたが、そうではないんですね。勉強になりました。 主体をどこに置くか…の説明が大変わかりやすかったです。 参考になりました。ありがとうございました。