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なぜヒトラーは×でローマ帝国は○なの?

 戦争の是非?について教えてください。  私たちは学校の授業でヒトラーによる第二次世界大戦ではヒトラーは他国に侵略して悪い人間だ、あんな事はしてはいけない、と習います。また第一次世界大戦やベトナム戦争を通じて、人がたくさん死に戦争は悲惨だ、戦争をしてはいけないと習います。  今各国の授業でヒトラーは悪だ、とんでもない人間だと教えていてもドイツ政府はいちいち抗議していません。  しかし例えばローマ帝国も他国に侵略しセレウコスシリアを滅ぼしエジプトを滅ぼし何万人という人々を殺しまくりました。  オスマントルコ等もヨーロッパに侵略しアラブを支配下に置き北アフリカ等にも侵略し何万人と虐殺しました。  しかしだから戦争はいけない、トルコは悪だ、あんな事をしてはいけない、ローマはひどい、戦争でたくさんの人を殺した、あんな事はしてはいけない、とは習いません。  もしそういう授業をすればトルコ政府から抗議が来るかもしれません。  重複になりますがモンゴルなどもヨーロッパに侵略しイスラム諸国を滅ぼし中国やビルマを滅ぼし大帝国を作り何万人という人々を虐殺し、殺しまくりました。しかしだから戦争はいけない、モンゴルはとんでもない国だった、悪だ、とは習いません。もしそんな授業ならモンゴル政府から抗議が来るのでしょうか?  一体この授業の教え方の差は何なのでしょうか?  まさか昔は他国に侵略し大勢の人々を殺しまくっても全然構わなかった、問題ないとでも言うのでしょうか?  つまり、なぜここ100年ほどの戦争では、戦争はいけない、戦争は悲惨だ、と授業で教えるのに大昔の戦争ではこういう戦争があってプトレマイオスエジプトは滅んだ、という授業だけで戦争は悲惨だ、たくさんの人が死んだ、というような授業は行われないのでしょうか?  

みんなの回答

  • Bird1979
  • ベストアンサー率48% (114/236)
回答No.8

こんばんは  戦争の「原因」が、現代と共通するからではないでしょうか。  古代・中世の戦争は、支配者の私服欲、肥沃な土地、金銀・香辛料・砂糖その他希少な物=高価な物、はたまた王位継承にまつわるもの、等などあったでしょう。  しかし、産業革命によって資本主義経済が成立してからは、「資源と市場」の獲得が、資本主義経済の発展にとって不可欠なため、欧米さらには日本、と資本主義諸国による領土=市場拡大競争がおこりますね。 その過程で、武力による問題解決=戦争が発生することになります(すべての戦争が、とはいえないでしょうが)。  例えば、フランスとドイツは、ビスマルクがいみじくも「鉄は国家なり」と喝破したように、アルザス・ロレーヌの鉄資源の争奪を繰り広げます。  日本の満州事変→日中戦争→大東亜戦争(太平洋戦争)にしても、大恐慌後の資本主義諸国の生き残り競争の中で、「日本の生命線」として海外領土を維持・拡大しようとしたことが、米英との利害の対立を激化させていった結果でしょう。  現代も、その姿はかつての太恐慌以前の資本主義経済とは異なるはいえ、「私有財産性にもとづく利潤追求システム」という本質的部分は変わりません。  したがって、かつてのように「弱肉強食」の侵略戦争は(国際社会のてまえ)傍若無人には行い得ないにしても、「スマート化」された形での資源・市場獲得戦争が起こされる可能性はあるでしょう。(「民主主義の確立」を掲げたイラク戦争の背景(およびその後のイラク経営)に「石油資本」など多くの米国企業が絡んでいた?ことは、かなり言われましたが)  結論としては、(社会主義VS資本主義、イスラム原理主義などの宗教・イデオロギー的要素によるものは別として)19世紀末?以降の戦争と現代の戦争の原因としては共通の要素があるということです。    もうひとつあげるならば、中世までの戦争は貴族・騎士のといった特権身分の戦争でしたが、近代の徴兵制のもとでの戦争は、国民全部をまきこんだ「総力戦」になったことでしょうか。つまり、それだけ国民生活・経済もろもろに与える影響(被害)が大きい、ということもあげられるでしょう。  したがって、私見としては、ヒトラーが悪いだの、侵略戦争は悪、というのは表面的(些末)なことであって、ヒトラーを生み出した歴史的・社会的背景とか、現代の戦争そのものが発生する要因にこそに目を向ける必要があると思いますが。

  • ado-san
  • ベストアンサー率0% (0/0)
回答No.7

戦争が良いか悪いかはひとまず置いておいて、 古代の戦争と近代の戦争はちょっと違うものと考えられます。 近代になって急速に兵器が強力になりました。人同士が剣や銃で戦う時代から飛行機や戦車などの兵器を駆使して戦う時代になり、それだけ戦争における死者の数が劇的に増えてしまいました。 また、爆撃やミサイルなどで敵の街などを直接攻撃することができるようになり、民間人が死ぬ確率もはるかに上がってしまいました。 兵器の値段も格段に上がりました。戦争をすれば国の経済を傾けてしまいます。 古代の戦争と近代の戦争ではどっちも悲惨には違いないですが、死者の数が桁違いに増え、民間人を巻き込む可能性が非常に高くなり、勝っても負けても国民の負担は大きいものになってしまいます。何倍も悲惨なものになったといって良いでしょう。 近代になって戦争は悲惨さが大きく増したために、その本質は変わらないものの、国家は戦争の悲惨さを認識し、避ける義務があるでしょう。それを認識した上で世界大戦を引き起こした責任は重いといえます。 また、ヒトラーはヨーロッパ制覇を目論み世界中を戦争に巻き込みましたが、それよりもヨーロッパの人々に衝撃を与えたのはユダヤ人をはじめとする一般人の虐殺の事実でしょう。 ヒトラー率いるナチスは政権を維持するために排他的な政策を取りましたが、それがどんどんエスカレートして、自国の民族以外は追い出すか殺してしまおうとし、実行しました。敗色濃厚となった大戦末期には自国を焦土にしようともしています。 恨みという観点なら世界中の人間から軍民問わず、自国の人間にまでこれほど強い恨みと衝撃を与えた人も居ないんじゃないでしょうか。 死んだ人間の数が悪いかどうかの基準になるのかと言われるとちょっと悩んでしまいますが。

  • reki4649
  • ベストアンサー率21% (116/539)
回答No.6

ポイントは2つあります。 1.一つの民族を根絶やしにするために非戦闘員の女性、子供、老人まで殺した。 2.戦争に負けた ヒトラーとナチスの悪名は戦争行為よりもユダヤ人虐殺において高まりました。 ドイツのすばらしい工業製品を作るかのようにシステマチックに死体を生産した異常性が人々にショックを与えたのです。 そして戦争に負けたことにより全てが公になり 虐げられたユダヤ人の宣伝行為によってもいっそう有名になり全世界に広まったのです。

  • coverfly
  • ベストアンサー率21% (346/1608)
回答No.5

人間に鮮明な記憶が残っている出来事は大抵×なんだと思います。 ローマ帝国や過去の戦争、侵略、大量殺戮は古墳や遺跡の発掘で明らかになった出来事なので現人類が経験していないので仕方がないことだと思います。 過去も現在も戦争は双方共に憎しみという感情しか残らないと思います。

  • apnea
  • ベストアンサー率18% (21/113)
回答No.4

受験は世界史受験でした(あまり関係ないですが) 僕もNo.2さんのように客観的な事実を教わりましたが 善悪の道徳的な観点でのコメントはなかったと思います。 なぜ直近の戦争は悲惨だから大昔はいいのかという 質問に対しては、その世界史の先生の私的見解では ないでしょうかと思ってしまいます。 余談ですが、 いまだに豊臣秀吉の朝鮮出兵に恨みをいだく朝鮮の方も いますし、大昔にエルサレムを追い出されたが先進国の 後ろ盾で出戻ってきて、もめている人々もいます。 年月が解決するというのも楽観すぎかなと個人的には 思います。

oriyang
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 歴史の授業ではそうですね、客観的事実だけかもしれませんね。 一般教養か道徳か特別授業のようだったと思います。

  • gobou13
  • ベストアンサー率25% (22/86)
回答No.3

人間の恨みは、時間が経てば大抵のことは許せるのです。 例えば、織田信長が日本各地を侵略したことや、徳川家康が大阪夏の陣で豊臣家を滅ぼしたことを根に持っている人は殆ど居ません。しかし、ちょっと昔の戊辰戦争では、会津の人々はまだちょっと恨んでいるそうです。そして近年のドイツに対してもまだ恨みは生きています。 特にまだ被害者の方も現存しているのでなおさらでしょう。この被害者の方々が、遥か遠いご先祖さまになったとき、恨みが消えるのかもしれませんね

  • kid1412
  • ベストアンサー率18% (34/186)
回答No.2

 高校の時、世界史Aを半年しか受けた事ありませんが・・・  私の場合、ここ100年ほどの戦争についても、とくにそんな道徳論てきな習い方はしませんでしたよ  大きな出来事の年号と名前と内容をひたすら読んで書き写して・・・でした  なので昔の戦争も新しい戦争も特に差異はない習い方でした  なので、そういう教え方をしてるところもある、だけではないでしょうか?

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.1

戦争が, 「できれば回避すべきではあっても外交のための手段として認められる」という時代から, 「外交のためとしても認められない」という時代に変わってきている, という点はあると思います. 後者の考え方は意外と新しく, 第一次世界大戦以降 (長く見積ってもせいぜいここ 100年程度) のようです.

oriyang
質問者

お礼

回答ありがとうございます。  ただ、、、、、昔の戦争は今の自衛隊のような専守防衛とはとても思えず、他国に侵略する事が当たり前という風潮というか世の中だったとは思いますが、、、、、ペルシャもアレキサンダーも、、、別に他国に攻める必要性はあったと思えないので、、うーん。  それに結局今の時代も戦争は消えたわけはなく、、、、ただ戦争の動機、理由は変わってきた気がしますが、いや戦争なんて理由は大して変わってないのかも、、ありがとうございました。

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